Aug 25, 2021
酒場の前で
家の外には、はじめて見るのに
どこか見慣れたような風景がひろがっていた。
戸口にエトナがぼんやり立ち尽くしていると、
後からジョーがガードにつけてくれたエルザと、
ジャンがエトナ追い越して出ていった。
警備の兵士たちの、
ちょっともの珍しげな視線を感じる。
停戦中だっていうのに、
さっそくこんなところに、
勧誘のポスター貼っちゃって、
とエルザが呟いている。
これサイドカー付きのオートバイね。
ナオミがいたら絶対喜びそう。
触ってもいいけど、
乗ってはだめですよ。
これからパトロールに使うので。
と言われている。
サイドカーに兵士が乗り込むと、
いれかわるように、
キューベルワーゲンが乗り入れてきた。
銃器や果物が積まれている。
米軍の女性兵士が、
これおいしそうね。と手に取っている。
みてないから。
と運転している兵士が言っている。
いつしか日が暮れて、
夕闇が訪れた。
ジャンはカウンターで話し込んでいる。
君によく似た人を最近どこかで見た気がする。
わたしクリスティーナっていうの。
クリスってみんな呼ぶわ。
解説)
別世界の酒場のあるリリスの家が、
ジャンのジオラマのリリスの家と
よく似ていることを、
同じ外壁であらわしていますが、
似せられたのはそのくらいです(^_^)
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