Haizara-Cho::Suigara-yama 99[Shinsuke Kirita]

郊外巡り

たまきとフミコは
マンゴー亭を出て、
広場の外れまで来た。

行きたい場所を思い浮かべて。
じゃあ、郊外の森林公園に。

たまきが森林公園のイメージを
思い浮かべると、
フミコは呪文を唱えて、
鏡の扉を出現させた。




二人が扉を抜けると、
そこは森林公園前の道端だった。

これって超便利。
あ、ソローさんだ。




毎日暑いですねー。
お散歩ですか。
気をつけないと熱中症になりますよ。
と公園管理人のソローに言われている。




公園の日陰のベンチでは
やはり管理人のエドワードがうたたねしていた。




変わったオブジェね。
路上アーティストのトマソンさんの作品で、
ネジを巻くと動いてお茶を運ぶのよ。
ここから歩いて近いから、
次はジャンの家に行きましょう。




二人はジャンの住むバービーハウスに到着した。
あ、たまき、こんにちわ。
ジャンならその辺にいるわよ。
と、トマトを収穫していたナタリーが言っている。




ジャンは庭のジオラマで
フィギアの撮影をしていたようだ。

こちら、フミコさん。
町に来たばかりで、今日は郊外を案内してるの。

ほう。噂の人だね。どうぞよろしく。
この前、アイスがマークという人を連れてきて、
二人で一晩泊まって行ったんだが、
その時に、お話をいろいろ伺ってます。

アイスたち、
ジオラマの村にも行ったんでしょう。
フミコは初めてだし、私たちも行こうよ。
とたまきが言った。




３人がジャンの倉庫の扉を抜けると、
ジオラマの村のリリスの酒場の二階に出た。
さっそく一階に降りて、
酒場を見て回っている。




こちらは、ジョー軍曹とギルダよ。
こちらはフミコ。
これはどうも。実は僕アフリカのジャングルに
佳奈とエルザの３人で、
行ってきたばかりなんですよ。

いいなあ。
とたまきが言った。




二人はざっと村を見て回ることにした。
やあ、たまき。
ビール飲む？
と兵士たちが陽気に声をかけてくる。




たっぷりジオラマの村を見物して、
ジャンの家に戻った一行は、
夕暮れ時になったので、夕食を食べに、
近くのアルのビストロに行くことにした。




たまきはビストロでアルバイトをしている、
キサラとシオンにフミコを紹介している。

夏なので特別メニューの
冷やソーメンもあるわよ。
と言われている。



解説）
続きます。