Jul 21, 2023
夜の出来事 そのさん
ルビーもリボルバーを手にして
身構えている。
あれが魔王?
世界征服?
私がお前に従うだと?
そんな約束を交わしたことがあったかな。
私は長い間封印されていた。
それは、その封印を解くための方便だよ。
いつかお前のような野望の持ち主が現れて、
伝承の秘密を解くことを望んでのことだ。
話している間に
魔王の体は次第に巨大になっていった。
それはあんまりだ。
私たちは先祖代々、
中世の騎士団の頃から、
伝承を信じて、あなたを探索していたのです。
とローズが叫んだ。
私の望みは自由を手に入れること。
世界征服などしてもしなくても、
お前たちの文明は近いうちに滅びていくだろう。
だが封印を解いてくれた礼に、
一つだけ願いを叶えてやろう。
とりあえずはCGへの復讐だったな。
ふいに衝撃波のようなものが襲って、
アイスは軽く飛ばされて
尻餅をついてしまった。
なんだ、さっきから頭上に
鬱陶しいコウモリが飛んでいるな。
ここには悪魔でもいるのか。
それがいるのよね。
と言いながらヴィヴィアンが
現れた。
さっきから話を聞いてると、
あなた封印されてたって言ったわね。
だったら私が、
また封印して差し上げるわ。
なんだお前は。
見たところ娘っ子じゃないか。
私を封じることができるのは、
この世界で太古の神々と呼ばれるものだけ。
そんなことも知らないのか。
一旦縮小していたメイヴの姿は
再び巨大化を始めた。
しかし思うようにいかないようだ。
その時、ヴィヴィアンの姿も
本来の悪魔の姿に変身した。
ヴィヴィアンはしきりに呪文を唱えている。
なんてことなの。
この町には悪魔もいたなんて。
世界征服は、魔王メイヴじゃなくて、
魂と引き換えにあの悪魔に頼めばよかったかも。
あ、そんなこと考えてる場合じゃなかった。
今のうちに。
解説)
続きます。
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