May 19, 2022
劇場の住人たち
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懐かしい思い出は尽きないが、
みんな過ぎたことだ。
ところでカーミラ、
本当は何か頼み事でも
あるんじゃないのかい?
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さすがハリー、お見通しなのね。
実は、ヴィヴィアンがイギリスで
ちょっと問題起こしちゃってね。
相手が相手だったもので、
かなりしつこく追われているの。
それでほとぼりが冷めるまで
この子と旅行しようかなと。
なんと言っても世界中で、
一番安全なのは、
お父さんの魔術劇場の中だからね。
と横でヴィヴィアンが言った。
![c3](/~shimirin/blog/kirita/entries//20220519203401.files/c3.jpg)
調子がいいんだな(^^)。
そういうことなら、二人とも
好きなだけここにいるといいよ。
さすがお父さん。
お言葉に甘えて(^^)。
![c4](/~shimirin/blog/kirita/entries//20220519203401.files/c4.jpg)
では話は決まりだ。
まずは、今のこの家の住人を紹介しておこう。
そう言ってハリーが手をかざすと、
ドアから二人の女性が部屋に入ってきた。
![c5](/~shimirin/blog/kirita/entries//20220519203401.files/c5.jpg)
エヴァのことは知ってるね。
マンスフィールドさんからいただいた
ピエロ人形の精霊だ。
子供の頃、
ヴィヴィアンのお気に入りだったわね。
とカーミラが言った。
![c6](/~shimirin/blog/kirita/entries//20220519203401.files/c6.jpg)
彼女はヘルミーネ。
この町に来てから、町の郊外に住む
ジャンという人にもらったフィギアの精霊だよ。
以前の持ち主が園芸家だったようで、
つなぎの作業服を着てる。
自由にしていいって言ってあるんだが。
行くとこないので
ここで居候させてもらっています。
とヘルミーネは言った。
![c7](/~shimirin/blog/kirita/entries//20220519203401.files/c7.jpg)
ハリーが再び手をかざすと
入れ替わりに二人が入ってきた。
![c8](/~shimirin/blog/kirita/entries//20220519203401.files/c8.jpg)
セリアは異世界に行く時、
分身になってくれる。
鏡の精霊のような存在だよ。
ヴィヴィアンが町に出るときには、
彼女の姿で行けば安全だろう。
どうぞよろしく。
とセリアは言った。
![c9](/~shimirin/blog/kirita/entries//20220519203401.files/c9.jpg)
彼はパペ。魔術劇場で出演してもらっている
ピエロ人形の精霊だ。
元々ゼンマイじかけの人形だったので、
カーミラなら魔法で自在に操れるだろう。
カーミラが町に出るときには、
彼の姿で行けば。
え。悪いけど、それは遠慮するわ。
とカーミラが言った。
解説)
魔術劇場の同居人たちの
紹介のようになりました。
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