Oct 28, 2021

更けゆく秋の夜

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ドルフィンでは、倉庫から
運び出されたハロウィンのグッズの
点検作業が行われている。

とても6年前の中古品にはみえないね。

展覧会で展示されていた絵画は、
希望する住民たちに貸し出され、
残った絵画が立てかけられている。


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この「黒いドレスの女」は、
マンスフィールドさんから借りたんだね。
もとはアルのビストロに飾ってあった。


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アルさんも交換しないで
マンスフィールドさんから
借りればよかったのに。


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あの少女の絵、
よっぽど欲しかったのよ。
見てるとお腹がすくって、
訳わかんないこといってたし。


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ドルフィンの二階では、
ジャンヌの肖像といわれてる絵と、


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マリー・ローランサンの肖像と
いわれている絵が飾られていた。

このひと素敵。

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この絵の心臓のうえに手を置くポーズは、
ラファエロの「ラ・フォルナリーナ」に
直接由来する。って書いてあるよ。

それどんな絵なの。
ネットで見つかるよ。
と文学青年が言った。


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「ラ・フォルナリーナ」(1518ー1519)

ラファエロ・サンティによる肖像画。

偶然似たポーズを描いた、
っていうことじゃないんだ。


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喫茶ペンギンでは、
ジルがマスターのマリーネと話している。

洋酒がいろいろ入ったので、
ここでカクテルの紹介を
しようと相談してるようだ。

この店、照明がいまいちなんだけど。
居間から機材をもってこよう。


解説)
それぞれの秋の夜更け。
展覧会の余韻が
まだ続いているようです。
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