Sep 01, 2021

戦いのあと

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名乗った覚えがないのに、
どうして、みなさん私の名前を知ってるの。
とエルマはジャンに尋ねている。

ジャンは、とても信じられないと思うが、
と前置きしたうえで、
もともとエルマという名前は、
自分たちの住む世界で、ジルという友人が、
持っていた女性士官のフィギアにつけた名前で、
その元になった、同名の女性も存在するんだ。
なぜかその名前のついたフィギアが、こちらの世界で、
あなたの存在として具現化している。
みんなそのことを知ってるから。
と説明した。


a2

とても信じられない、とエルマはいった。
あなたたちの住む世界では、そのジルという人が、
私の名付け親ということになってるのね。
私と同名のエルマっていう人は私に似てるの?
お二人に会ってみたい。
といった。

それは、話がややこしくなりすぎる気がする。
と、ジャンは思っている。


a3

そのころ、モモコたちは。

その人、大丈夫?


aa

ジョー大尉は兵士の手をとって、
はげまそうとしたが。


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兵士の体は発光して、
しだいにうすれはじめ。


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やがて消えてしまった。
こんなふうに消えるんだ。


a6

さっき怪物になんていったの?
とたまきが聞いている。
よく覚えてないけど。
私には、すごい
地獄の底から響くようなダミ声で、
こうかいするよ、って聞こえた。
とエルザがいった。
その形容って、絶対へんだよ。
でも、そうだったのかな。
あんな声出したことなかった。
とモモコが言った。


a7

ねえ、リリスっていう人に会えないかな?
こっちの世界に私を呼べばいいって、
その人が言ったんでしょう。
お話きいてみたいの。
と、モモコが言った。
リリスさんなら、まだ昼間だから、
村はずれの家にいるはずだよ。
じゃあ、そっちに向かおう。


a9

一行が村はずれの家について、
ドアをノックして部屋に入ると、
リリスが座っていた。

あなたがモモコさんね。


解説)
はやいものでもう9月。
今日は、6,7,8月分の
タイトルつきの目次を
制作して、「目次」にアップしました。
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