Nov 11, 2007
不思議の国のアリスとアイス そのよん
第四章 「送りこまれたビル」
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アイスはシロウサギに召使いとまちがえられて、
家から手袋と扇をとってくるようにいいつけられました。
アイスがシロウサギの家の二階の部屋でみつけた小瓶の液をのむと、
アイスの体は、またどんどん大きくなってしまいました。
「それもアリスが思いもかけなかった速さで。
まだ半分ものまないうちに、もう頭が天井につかえてしまい、
体をかがめないと首が折れそうでした。」
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アイスのいる部屋にドアから入ろうとして失敗したウサギは、
今度は窓から入ろうとしましたが、
アイスはウサギが窓の下に来た頃合いを見計らって、
片手をとつぜんいっぱいに伸ばして空をつかむ仕草をしました。
「手はなんにもさわりませんでしたが、
そのかわりに小さな叫び声となにかが落ちる音、
そしてガラスが割れて、くだける音が聞こえました。
察するに、どうやらウサギはきゅうりの温室かなにかの上に落っこちたようです。」
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こりないウサギは小さなトカゲのビルに命じて、
今度は煙突から部屋に侵入させようとしました。
その声をきいていたアイスは、まちかまえていて、
煙突の中で物音がしたとき、強く足でひとけりしました。
「いや、そいつがさっぱりわからないんで----」
「----わかっているのは、こう、びっくり箱みたいに、
なにかがとびだしてきたと思ったら、
あっしのからだはぽーんと空中に打ちあげられていたんで、
まるで打上げ花火でさあ!」
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ウサギの家からなんとか脱出したアイスは
深い森のなかで「ばかでかい子イヌ」にであいました。
「どうしたらいいかわからないまま、
小さな棒きれをひろって、子イヌのほうにつき出しました。
すると子イヌは、喜んでキャンキャンなきながら空中にとびあがり、
棒きれにとびついてかみついてきました。
アリスはふみつぶされないように、
大きなアザミのうしろにすばやくかくれました。」
つづく
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