Mar 23, 2008
犬バカ
今日は犬と遊んできた。なごんだよ。
犬にも性がある。いや、性別というんじゃなく触れたりわかりあえたり、距離があることを楽しむということ。我々はなかなか久しぶりに会えてうれしいということをしっぽを振るというような明示的なやり方で示さない。それが人間の悲しみであり、楽しみである。けれど、帰り際は本当にさみしそうなので愛おしくなり、犬の目が潤んでいるように見え、そう見える私も犬バカなのではないかと思う。
しかし、いささか表し方や働きが異なるだけで、我々もこれとおなじことをやっているように思う。気持ちの回路や通路の接続の仕方、あるいは関わりの中で生まれる襞が少し違う。けれど、まさか犬の伝えていることが「わかる」というと犬に失礼だな。私たちは犬のある部分を見て、解釈して、「この犬は僕を気に入ってるのかな」と思っている。でも、ちがうかもしれない。ほとんど同じことが人同士の間でも起こっている。誤解されると人は怒る。犬だって怒る。けれど、何を怒っているか本当のことはわからず混迷は増すばかり。
犬を通じて逆にこう発見する。しかし、犬がかわいいとか、あるいは誰かが愛おしい(同列にならべてどうする)憎らしいと思うことにちがいはない。けれど、犬は基本的なところで裏切らない気もする。しかし、そっけない顔もするので、ますますかわいい。ひとえに犬バカである。
※tab9号はコピーが大体終わったので、そろそろ送付して行きたいと思います。関係各位の皆様、もうしばらくお待ちを。
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