Mar 18, 2018
Jun 24, 2012
2011~12 酒田で気ままに
コスモスを「秋桜」と命名したのがわかる気分。
春の時間になると、このゴツゴツから、やわらかい薄緑の芽が吹き出すんだぜ、まったく。
何か、「結界」ということばが浮かぶ。千切りたい、契りたい。
里山の杉林の中の岩の上に咲くスミレ。
なんだろ、これ。ベトナムにいては、しらべようない。
あの、スジ雲が立ち上がる、尾根と尾根が重なり合ったところが「やまのあなた」?
あと15分ほどで山にも夜が来る。ピンクをまとった雲よ、ブルーのグラデーションで描いた稜線の重なり具合よ。
私を撮ってくれって言うもんだから。
Apr 27, 2012
ベトナムらしさって?ー2
初めて受け持ったエンジニアクラスの送別飲み会。この半数が今、日本。残りの半数も近いうちにさよなら。
最初は「エッ?」だったけど、もうなれた。ビアホイの小便器。
ホーチミン中心街の空。このあと、にわかに風が立ち、大粒の雨。
ファッションビルの吹き抜けの底のパン屋さん。
南国にいるんだなあ、と実感一枚。
さりげなく、ちょっと優雅じゃない?
街中で漢字を見ると反応しちゃう。ベトナム風中華麺の屋台であっても。
Feb 28, 2012
ベトナムらしさって?ー1
何の屋台だろ。肉まんかな。上の人形はサンタクロース?
どんな屋台でも、ティッシュと爪楊枝は必ずある。ホーチミン2日目の朝に食べたモツ雑炊。ライムのかけらをしぼり入れる。
ホーチミンの朝食は80%この「バインミー」というサンドイッチ。日本にもあればいいのに。パテ、バターを塗って、野菜とハム、それにコリアンダーをはさんで、かぶりつく。
ドリアンはいつもある。まあまあ安い。時々無性に食べたくなって、一人で指をしゃぶりながら、クリーム状の果肉を楽しむ。
おなじみフォー。ハノイのシンプルさと違い、右のバジルやノコギリコリアンダーをちぎり入れて、たっぷりかき混ぜてから食べる。
ここの肉はうまい。アヒル、チキン、豚と3種類あるが、特にクリスビーポークは絶品。今日は売り切れでがっかり。チキンライスもしっとりとうまい。
ベトナムのプリンは有名。濃厚な甘さでおれを悩殺する。
頭上に並んだ鳥かご。木のかごのほうが鳥もうれしかろう。
Jul 07, 2011
わが17文字(201103~06 酒田帰郷)
J句会、日和俳句会への参加、投句の機会に生まれた17文字。散逸しないよう記録する。・初夢や続き見たさの二度寝かな
・短日や行きより帰り影育つ
・ああ言えばこう言う妻と除夜の鐘
・フリージア一輪咲いて年明ける
・風花のようにあらわれように逝く
・ほうれん草小松菜春菊みなえらい
・女雛似る我が許嫁今どこに
・ままごとのシジミ汁飲むテディベア
・しみじみと滋味しみとおるシジミ汁
・ただならぬ気配にシジミ口つぐみ
・おかあさん、お豆腐いれるの?シジミ汁
・いさかいの翌日飾るひな人形
・大いなる影を落として春の鳥
・土ふくれ春10センチ先にあり
・春きざしなれも名もなき芽の一つ
・やわらかき土やわらかき子らの声
・三月のサメの煮凝り溶ける音
・さくら貝サメさめざめと失恋す
・子の投げたボールを探す父の春
・春の陽に孫の手浮かぶガラス窓
・ぬかるみを避けた拍子のふきのとう
・カーネーション自ら母で子でもあり
・デパートへ犬買いに行く子供の日
・山奥に水の湧きたる子供の日
・まみどりにきみどり映えて夏の雲
・みどり裂き落ちて遠のく黒アゲハ
・満ちる葉の力支えてたわむ枝
・狛犬や結界破るクモの糸
・めまといのひとつひとつが風に立つ
・薔薇をかぐ人を見る人写す人
・あでやかな薔薇に思わず三歩引き
・玉葱のむけどむけども孤独かな
・父の日や知らぬふりして爪を切る
・どこまでがしっぽか蛇よ三日月よ
・虹消えてラーメン店のドアをひく
・山奥の滝つぼに棲むウナギの目
・滝迫る水の粒たちはじけなさい!
・虹消えてどくだみの花色を増す
・虹の色今日も律儀に整列す
・大空をキリリと締める虹の帯
Mar 30, 2011
ミクロネシア、ポナペ島紀行ー2
冷凍マグロを一尾もらった。カチンカチンのやつと格闘しているケンジ。彼は6年日本に留学した。日本語、うまい。
College of Micronesiaの校舎。広い芝生の中に職員棟、教室、図書館などが点在している。見晴らしがよく、清潔感があり、気分よし。
教室に学生。素直でシャイ。座り方も気まま。
こんなポロシャツに半ズボン、サンダル履きで初めての授業。
Dec 31, 2010
ミクロネシア、ポナペ島紀行ー1
新宿の老舗酒場、「ボルガ」のメニューまわり。なつかしいでしょ。
グアムで乗り換えて一つ目の島、トラック島の空港待合室で。限りなく陽気なおばさんたち。
このうねうねと連なる帯は、砂浜?それとも浅瀬?不思議な景観だった。
さて、ポナペ島。魚屋に並ぶ上がったばかりのマグロ。滞在中毎日のようにマグロの刺身をいただいた。ぜいたく。
自生している蘭。蘭科の花が多い。もちろんハイビスカス、ブーゲンビリアも。バナナ、パンの木がいたるところにある。鳥もいいが、昆虫は少ない。蛇はいないそうだ。
夜釣り、岸壁で20ほどあがった。から揚げにしたらうまかった。
Oct 28, 2010
2010年・夏・知床・奈良
釧路川。滔々と水は流れ、雲は行き、陽は射したり陰ったり。中州に一人、ただ一人。
川べりによくある、エゾトリカブトの花。
イワナばかりの後にやっと来たヤマメ、渓流魚の女王。
陽が陰ってきた渓流に一人いて、こんな物に出くわすと、不気味。
知床、羅臼の海。クジラが見えるはずだったが。
クモは一心不乱に巣を張り、おれは一心不乱に魚を追う。
やった!天然ニジマス、38センチ。まるで岩にひっかけたような。それから走った、走った!
唐招提寺の甍。小説に出てくる、あれは・・・「志」を感じる。
風雲急を告げる!?にわかに浮足立つ法隆寺。
滋賀の大学に行ったベトナムでの教え子たちに再会。お好み焼き、ピンポン、そして寮に泊めてもらった。
Oct 14, 2010
ニホン・2010・夏
これが日本の夏の空。このしみるような青。ハノイではなかなか味わえなかった。
炎天下、物思いにふけりつつ、水面のウキを凝視するNさん。
己の影だとわかっていても、「やあ」と言ってみたくなる。
川面にガラスのかけらをばらまいたよう。おそい午後。
「トビナナフシ」。江戸東京博物館の大昆虫展で。きれいな昆虫たち。
わが酒田の北港付近。鳥海山を見ると、帰ってきたと思う。
Jun 03, 2010
タムコックー小舟清遊
これから陸のハロン湾と称される川下りに出発。
こんなふうに、奇岩そびえたつ間を縫って
軽やかに舟は進む。水もきれいに澄んでいる。
ありゃ、あんなところ、入っていくの?
ヤヤ、頭、ぶつからないかなあ!?
ほとんどぶつかりそうな岩の天井を無事くぐりぬけた
と思ったら、また洞窟をくぐるのか。ウン、なかなかおもしろい。
Apr 05, 2010
メコン川で遊んだー5
洞窟の中の仏様たち。こんなに小さいのが岩の上に散らばって。
何百体あるのだろうか。参拝者達が持ち寄ったものか。
いつのまにか初夏の日差し。川風が心地よい。
やっと船着場に着いた。4時間はかかっているよな。すっきり気分。
ルアンバパーンのシンボル、「ワット・シェントン」。こぎれいな寺でした。
陶器のタイルを張った壁画。青い色がことさらに美しい。
いいね、この曲線のハーモニー。
暮らしとともにメコンは流れる。
おしゃれなカフェ。ここで売ってたフォト・ポストカードもよかった。
メコンを見下ろし風を受けながら飲むジュースは、COOL。
籠屋、あるがままで、作品。
木彫りの鳥の語らい。
旅の最後に自分を添えて。
Mar 02, 2010
メコン川で遊んだー4
置き去りにされたものたちが作る形にひかれて。
「あの」船がもうすぐ「この」船になる。料金5ドル。3時間ほどの船旅
一足早く、母がエンジンをかけ息子と対岸の村へ。
観光船ひしめく船着場へ。
いい具合に晴れ上がってきた。
メコンの水は薄茶色。うねりもすこしある。
岩だらけの岸もあり、
畑として利用されている土地もある。雨季はどうなるのかな。
ちらほら岸辺に家も見える。
それ行け!抜かれるな!
メコンだよ、アジアの母なる川、メコン。
途中、はた織りの村で下船。
景色が変わって、
目的地に到着。
Feb 19, 2010
メコン川で遊んだー3
これからパーシー山に登り、夕日を見る。夕方5時過ぎ。通りは早や、ナイトマーケットの準備。正面に見えるのは王宮博物館。
この日は少し雲があって、こんな夕日。
朝の托鉢模様。先頭は偉いお坊さん?
少年僧がほとんど。花やおこわを入れ物に入れてもらう。いっぱいになったら、一緒にそばを歩く少年に渡す。
なんとまあ、みな裸足じゃないか。修行の身はつらい。
托鉢をする人達は地元の人じゃないような。タイあたりの仏教徒かな。
親子らしいジュース売り。好きな果物のカップを選ぶと、ミキサーにかけて、冷たい果物の生ジュースのできあがり。
カンボジア、ベトナムでもおなじみのサンドイッチ。ここのはドレッシングが妙に甘かった。
Jan 25, 2010
メコン川で遊んだー2
そうか、今日は1月1日、元旦だったんだ。Happy New Year 2010。
これはカン川にかかる竹の橋。ゆらり足元が心もとない。水は澄んでいて、流れが速い。
ルアンパバン名物の「カオソーイ」の店を地図を見ながら歩く。この辺だなと思うところで、後ろから来た若い女性に聞くと、きれいな英語で教えてくれ、案内までしてくれた。昼過ぎで「カオソーイ」は終わっていて、すすめられるままに「フー」を食べた。ベトナムの「フォー」と同じだと言う。あっさりしていて、香菜は入っていない。
「カオソーイ」の店の近くのワット(寺)の狛犬?どこかドラえもんを思い出してしまった。
中に入る扉に飾られたレリーフ。下で支えている異形のものに興味を引かれる。
大樹の下で英語を勉強する若いお坊さん。この辺のワットのお坊さんは外国語学習に熱心だそうで、歩いていたら「シンチャオ」(ベトナム語のこんにちは)と声をかけられた。すかさず日本語で「こんにちは」と言ったら、ちょっとびっくり、笑っていた。
Jan 18, 2010
ラオスーメコン川で遊んだ
見えてきた、ラオスの山々。ハノイからプロペラ機で1時間。町全体が世界遺産というルアンパバーンへ。
蛇のようにくねる川。褐色の水の色。あれはきっとメコン川。キミニアイニキタンダ。
4件目のゲストハウスでやっと部屋を見つけて、これから街へ。あれはプーシー山。150メートルの山頂にはお寺があって、街全体が見渡せる。また、夕日がきれいだとのこと。
こりゃなんだろう。たぶん、寺にお供えするもの。
これはナタだよ。鉈という単語と漢字をを久しぶりに思い出した。山国の民族の生活道具なんだろうな。
メコン川を眺望する。視界の左端から右端まで観察する。息を吐く。
赤茶けた水の底に大なまずが蹲り、その鼻先を小魚が群れて過ぎるさまを思い描く。
明日はあの船で、おれもメコンに浮かぶんだ。
バナナの花。路地先にそ知らぬ気に咲いていた。