カーブチーとシークワシャー
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沖縄の料理・食材の窓


カーブチーとシークワシャー




 沖縄の柑橘類は豊富です。山原(沖縄本島の山地帯)では、13種のミカンが実るようです。これは琉球王府時代から大切な農産物でもあったようです。古い資料に「橙、九年母、酢之木」とあります。下記は過去の新聞の切り抜きより。

『沖縄産のミカンは、すべての種類をひっくるめて「九年母」と呼ばれる。九年母をさらに細かく分けて
・オートー:古くは「青九年母」と呼ばれていたが、九年母は省略されて「青唐(オートー)」になったものと考えられる。(唐九年母とも呼ばれています。)
・カーブチー:果皮が厚くブツブツでむきやすいことから通常こう呼ばれる。
 九年母のほかに、小柑橘類シークヮーシャー(ヒラミレモン、クガニー)などが生産されます。シークヮーシャー、唐九年母を除いて、秋の運動会の季節に枝もたわわに実り、果皮は青くツヤツヤだが十分に熟れて、甘酸っぱい味をもたらしてくれるから別名「運動会ミカン」といわれるゆえんであろう。
 日本本土の本草和名によれば、加布地(カフチ)とあり、この古名と沖縄名カーブチーとの関連は?』

 九年母はクニブといい、仲間で言葉の意味を追っかけしたら、なんとサンスクリット語までたどりつきました。>>ライム一般がnimbuで、kuは指小辞の接頭語<<ということらしい。凄い。遠いむかしインド経由でやってきたのか、と感動でした。酢之木というのがシークヮーシャー、これは沖縄原生のミカンです。字のように、すーっぱい。シーが酸い、クヮーシャーが食わすものという意味の沖縄語です。

 さて、酸っぱいけどとっても体にいい沖縄の運動会ミカンを Let's try !!!

2003.10.1



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