絵は田芋(ターウム)と田芋茎(タームジ)です。宮廷料理のドゥルワカシーに欠かせないのがこれです。田芋はタロイモです。南方系の芋で徳之島あたりで北限のようです。我々はこの芋が大好き。
さて、今日の料理は「ドゥルワカシー」大和語訳すれば「泥沸かし」ということになりますが、この繊細な料理にこの名前は失礼な気がします。しかし、我々の表現は露骨、アンダカシー(油のかす)トーフヌカシー(豆腐のかす、つまり、おから)ですものね。
材料は、田芋、タームジ、豚ばら肉、しいたけ。作り方はややこしい。手間のかかる料理です。湯がいた田芋をつぶれやすいように細かく切っておきます。タームジも皮をむいて湯がき適当な長さに切ります。豚ばら肉も、細かく切り、しいたけもうんと小さいみじん切り。・・ラードを熱し肉をいため、しいたけを入れます。田芋も芋茎も入れます。そして、だしを多めに注ぎます。このだしは、豚だしとこんぶ、かつお、煮干でとったものと半々にします。そして、練りこむようにとろ火で馴染ませます。味付けは、みりん、しょうゆでお好みに。しいたけ風味でとてもデリケートなお味です。
さてさて、とろっとしたドゥルワカシーを頭に思い浮かべて、Let's try !
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