『詩人のラブレター』のゲラと格闘しています
去年の秋に12日間ほど入院して手術を受けました。10月11日の手術当日をはさんで、いま振り返ってみると、年を越えて2月末のいままで、さらっと受け流してきたつもりでしたが、自分にとってはやはり大きな出来事だったとわかりました。ステップを一段上ったような。
去年の春から取りかかって来たふらんす堂のウエブサイトの「詩人のラブレター」を1冊の本にまとめるという仕事が途中中断して、今ようやく本腰で取り組み始めています。苦しくて辛い、けど、満足感がある。詩を書くときも、同じような状態ですが、詩よりももっと辛い。詩であれば自分の限界といって言い訳できるようなところも、散文となると、背中に板を張られたような苦しさがある。それも自分が招いた苦しさで。ゆいつ良いのは、もう逃げないぞ、というような励ましを自分に与えられることでしょうか。
寒い
この冬は寒い。半端じゃないね、と会う人毎に声をかける。加齢と乾燥低温に直撃されつつ毎日をしのいでいる。暖房費を節約しようと、朝はなるべく遅く起きることにしている。起きれば暖房は欠かせない。もう寝足りているのにまだ布団のぬくもりの中にいるので、意識のほうはゆっくりと回転し、幻想と妄想は違うとか、自意識がなければいかに強烈な宇宙観といえどもただの妄想に過ぎないんじゃないのかとか、つぶやき型議論をしきりにやっている。手前勝手な楽しい時間である。