Nov 19, 2008
晩秋-枯れ葉たち-
「とき」はいやでも過ぎて行く
秋の嘆きは、どこまでも深く
枯れ葉の負う責めは、どの秋にも不当である
自ら、灼け付き、燃え尽きて行く
この悲しみは、怒りをともなうものか?
それは、「不当なり」と
さかしらに枯れる行為を疑い、告発するものの
不正義は、いつの世も安全なところに身を置き
罪なきものは、枯れ葉にして
押し黙り、大樹より振り解(ホド)かれる
それであるならば、天こそ罪を負え!
秋の空は、空は、晴れてはならないのだ
風もまた、一枚の枯れ葉を護るためならば
吹いてはならないのだ
Oct 23, 2008
暖かい秋
暖かい
夏を牽き続ける秋、冬へと落ち込まない
風はまだ枯葉を散らさず、太陽も沈まないかのような
夜はまだ、かぐわしく実ることがない
小鳥たちが騒がしく、街路樹で泣き喚き
花は咲き続けている
すでに10月も後半
秋が、なぜか、叫んでいる
※上の写真、【壁紙】にしました。
Sep 12, 2008
May 25, 2008
5月の終わり
5月の光に、こんな木々でも、若葉を透かせてみた
明るい、が、まだ夏の強さに欠ける光
生きていると言えば
息吹が感じられる姿でもある
風は心地よい
春の闇は遠く、夏を待つ
不安とも、期待とも尽かない
5月
(上記、文書をQRコード化。)
May 19, 2008
QRコードを、詩歌に応用する方法
デンソー社(※注)が自動車部品用に開発した2次元マトリックスのバーコード、急速に普及している。
それで、何か詩の世界でQRコードを利用できないかと考えていたのだけど、とりあえず自分の短歌をQRコード化してみた。来年の賀状にはQRコードを、ワードの描画機能を使って印刷してみようかと思う。
(書き写して貰う必要が無くなる(^^)。)
これは冗談だけど、実際歌詞なんかは幾つかQRコードを並べて、携帯にメモできれば、良いCDの販促になるだろう。なんとか詩集・詩誌に応用できないかと思う。実際のところ、繰り返し反芻してもらえるような詩の読み方が、現在在るのかかどうかは問題でもある。しかしそういう印刷物があっても良いようにも思う。
名刺なんかではデータを携帯に取り込めるよう、印刷しているひとがいるが、、詩のイベントなどを、はがきやそのほかの印刷物で案内するときに、内容をQRコード化して印刷しておくと、便利かとも思う。用量的に限度があるので、道案内にはもうひとつQRコードをつけて、ふたつでパッケージにしておくと良いだろう。
携帯の手軽なQRコード・リーダーの機能、もっともっと利用可能な気がする。
(2色で「jpeg」化しておいたが、どちらが読みやすいだろうか。)
(※注、開発は「デンソー」社。現在、「QRコード」は、(株)デンソーウェーブの登録商標になっている。)
Mar 26, 2008
ネイチャー・フォト。鮮明に撮られたタンポポ。
「蒲公英」とも書く。このところ花盛り。
しかし評価の低い花である。
西洋種が入ってきたとか言うが、綺麗なものは、綺麗。
これを、種ができて、飛び去る前に玉状のドームが春の光に映えているのには、ことさら引かれる。
まさに、「早映る」とはこのことか、「冴える」の清浄な寒冷さ、意識の明晰さも響いてくる言葉を思い出す。
ところで、このような自然そのものから特殊な意味(意識)を見出す写真の捉え方は「ネーチャー・フォト」と言って、一時は流行していた。
花以外のもの、「クモの巣」、「木の肌」、「葉脈」、「岩肌」なども対照になるわけで、ここでは植物の写真を載せているが、植物以外にも自然のすべてに美を見ているようである。この背景の地表も、例外ではない。
Mar 02, 2008
つくし、土筆
街を彷徨っていると、路傍の、ほんの少しの砂の吹き溜まりに土筆が生えていた。
むしろ「這えていた。」というべきか、いとおしく感じた。
シダ科植物だから、胞子で殖える。
胞子枝だけが、春に出て胞子を撒き散らすのが「土筆」。写真のものは、胞子を撒いたあと。
廻りの緑のが、本体、「スギナ」。木賊と同じ肌合いの体。
この環形の体だけが伸びたものが木賊で、木賊の先は土筆そっくり。
石炭紀に繁茂した、ロボクの子孫に当たる。
本当は由緒正しい植物。いまは路上に生えています。
土筆は、春の季語。
今日、3月1日に出会いました。