May 16, 2007
現代詩フェスティバル2007 ~環太平洋へ~
リーガロイヤルホテル東京で行われた前夜祭については TISATO日記のほうへ書いた。前夜祭の締めくくりの時 野村喜和夫さんが「あしたの会場は ここではありませんので間違わないように」と言われた。そう 本番の会場は 三軒茶屋の 世田谷パブリックシアターで だった。渋谷で乗り換える。
世田谷パブリックシアター近辺は 休日だからか とても賑わっている。デパートも併設されているようだ。3階にいく入り口がわからなくて探していると みくも年子さんに会った。ふたりで 入り口を探す。
会場は200人ほど 入れそうだった。中が暗くて よくみえない。スタッフの女の子達が エスコートしたりして かいがいしく動いていた。 どうやら 撮影禁止らしい。休憩時間ならいいだろう と思い 会場だけ撮ったら スタッフの女の子が すっ飛んできて 「消してください」と言って 目の前で 映像を消さされた。
なので 当日の写真は 1枚もないのです。でも 前夜祭のは あるので そちらをアップします。
右側にいるのが このイベントのプロデューサーである 野村真理子さんです。壇上に上がっているのは 全員 外国のかた です。
アメリカ ニュージーランド オーストラリア 中国 から来られています。
左には 白石和子さんです。そして。
関口涼子さんと 若いふたりによる 3人の朗読。フランス語を喋られる関口さんのを 訳すように 日本語の朗読が入る。朗読の終わりの頃には 3人の声が 輪唱のように。
関口さんは フランス在住で 大学の先生をされているんですねぇ。
6月の初旬にある 中也の会にも出席されるようです。中也の詩集を フランス語に訳された イヴ マリ アリューさんも 大学の先生であり お医者様です。
前夜祭をのけて イベントは2日間あったのだけど 私は緊急の用事で呼び戻されたので 1日目が 終わる頃 会場をあとにした。
1日目のイベントの中で 何がよかったか というと 中国の詩の歴史について 語られたのが よかった。多少なりとも 中国の詩の歴史事情がわかった。 そして 中国の人が 中国の詩を 朗読されたのがよかった。田原(ティアン ユアン)さんが訳された。中国の詩人の人は とてもごつい感じだったけど その人が読まれた詩は とても清涼で 透明感があったのが 意外だった。中国では 谷川俊太郎さんの詩が よくとりあげられるようだ。その影響かな?
それから 野村さんが 読まれた詩も おもしろかった。タイトルは「あるいは豚小屋 そして 豚小屋」というもの。視点が やはり 変わっている。そこが おもしろい。その上 朗読される時 バックに流される映像が また おもしろかった。
野村さんが 田原さんに 締めくくりの最後のひと言を求めた時 田原さんは野村さんのことを「大変すぐれた批評家」と言って それが結びの言葉となった。
私は 後ろ髪を惹かれながら 会場をあとにした。
すんだあと このイベントに出席したひとが 「同時通訳が入ったのがよかった」と言っていた。以前の イタリア文化会館の時も 同時通訳 が入った。だから どんなふうだったか 想像はできる。ウ~ン 聞きたかったなぁ・・・。
中国の ごつい詩人 ユ ジアン さんが言われた「詩人は 少数民族なので 世界中が仲良くしなくてはならない」という言葉が とても印象に残った。
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