Aug 13, 2007

栗鼠

                昨日は泣いていたけれど 
今日は かぼちゃパンを食べている
客のひいた 古本屋のレジの前にすわり
ポットから紅茶を注いで

パンにはローストされたかぼちゃの種が
トッピングされている
わたしは りすのようにそれをかじりながら
りすになれたらいいのに と少し思う

小さくて 敏捷で
可愛らしくて 凶暴で
そして ほどほどに自由で

走り回って遊び
木の実をかじり
丸くなって眠る

木登りが好きだった子供の頃みたいに
地上から離れて空へも遠い
気に入った枝を見つけるだろう

わたしは小さなりす
風の子守唄に 目を閉じる
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