Dec 09, 2007
銀杏並木
風が吹くとぱらぱらと枯葉が舞い落ちる。果てしなく降りそそぐような錯覚があり、足をとめる。
いつまでも見飽きることのない冬の空は秋の終わりを告げている。
大好きな秋がいってしまう。
いつもは仕事場で、せっせと落ち葉を掃除している。
掃き集めた落ち葉をみると焚き火がしたくなる。この季節、父はよく焚き火をしていた。落ち葉と一緒に燃やしていたのは何の紙類だったのだろう。くわえ煙草で葉っぱや何かを燃やしている父のそばで遊ぶのが好きだった。その火の中に自分も何かを投げ込んでみるのが楽しかったのだ。
落ち葉を集めてゴミ袋に詰めているオトナになったわたしは、昨日、 ともだちと新宿御苑の銀杏並木を歩いた。
遠い空からやってくるしあわせみたいに降り注ぐ黄色い葉っぱたちを、 いつまでも眺めていたいと思った。振り返って見ていたらひとりだけ置いていかれそうになった。
そして今日は再び、箒をもつ事務員。秋はとっくに終わっているらしく デスクにはクリスマス商品と来年のカレンダーが山積みになっていた。 銀杏並木を歩いてきてよかった。すこしだけ一区切りの気がしてあの散策路を思い出している。
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情景たっぷり
よい詩ですねぇ。目に見えるようです。
お仕事、事務員さんになったのですか?
こちらも雰囲気が合っているように思えました。
Posted by カラマツ at 2007/12/10 (Mon) 17:18:24
こんばんは。
カラマツさん、ありがとうございます。
これ、ひとりごとブログなので詩になってませんよ~。
でも「情景たっぷり」はすごく嬉しいお褒めの言葉です。仕事は変わっていません。古本屋とここ、受付のような事務のようなことをしています。
奥さま、歌集をだされたのですね。ミクシィ読ませていただきました。
Posted by すみれこ at 2007/12/11 (Tue) 22:44:16
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