Aug 04, 2007
テッセン
新聞に中原中也と長谷川泰子の話が載っていた。最後のページで記者は、
彼女の生き方を「テッセン」という初夏に咲く花に喩えていた。
六枚のがくが美しく、人は魅了されるけれど、
鉄のように強い蔓で何かにからみついている。
(自立できない)
強がっていても、頼れる人がいると甘えてしまう、
女性記者は自分もそうだと書いていた。
たしかに、強がりでいることは「強いこと」ではないから、
誰かを頼りにしたいし、こころのよりどころも欲しい。
精神的な(或るいは生活面でも)、「支え」を求め続けて、
自由奔放に生きた長谷川泰子という女性に改めて興味を持った。
そしてその生き方をあの紫の表情を見せるテッセンという花に
重ねてみた記者の視点もまた面白かった。
きっと若い女性記者なのではないかしら、と思ったりした。
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