Feb 07, 2025

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ナオミ、たまき、エレナ、アイスの四人は、
マンゴー亭で肉まんを食べることにした。

またあなたに会えて嬉しいけど、
エレナは普段何してどこに住んでるの?
とたまきが尋ねた。

この星の、というか
文化芸術一般、特に美術に関心があって、
世界中の名所旧跡や美術館などを回ってるのよ。
あなたに会ったのも人形の展示即売会の会場前で、
それから二人でキリコ展に行ったでしょう。

そういえば、そうだったわね。
キリコの絵ってわけわかんないけど面白かった。
私も人形やフィギアは大好き。


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文化や美術や人形に興味があるなら、
すごく詳しい人がいるわ。
マンスフィールドさん。
絵画の蒐集家で人形のコレクターでも有名な人よ。
コンテストの審査員やってて、
たいていベーカリーにいるから私呼んでくる。
とナオミが言った。


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ナオミが呼びに行って、
マンスフィールドさんを連れてきた。
さっそく席についてエレナと話をしている。

その惑星の科学文明の進展の程度と、
芸術文化の高度化には関連はありますが、
それは抽象思考をどう捉えるかによっていて、
本質的な芸術の価値という問題とは言い難く。。。
その惑星と仰るのがよくわかりませんが。
などと言っている。


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マンスフィールドさんの
人形コレクションの一部はドルフィンの2階に
置いてあるんでしょう。
エレナにお見せしたら?
とたまきが言った。

それはいいアイデアね。
家の倉庫に入りきれなくて置かせてもらってるの。
人形や小物集めは趣味なんですけど、
興味がおありなら、ぜひ。
とマンスフィールドさんが言った。


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エレナはドルフィンの2階に案内された。
突然の来客に今子は立ち上がっている。


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本棚の上には
珍しいテディベアや
ドラゴンの置物が並んでいる。


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よくわからない人形や、
骨董品のような象や牛の置物もある。


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この絵はアメディオ・モディリアーニが
1917年に描いた肖像画。
マリー・ローランサンの肖像画と言われているけど、
当時マリーはスペインに亡命中だったので、
記憶や写真をもとに描いたとも言われている作品。
もちろんレプリカですけどね。


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これはアルフォンス・ミュシャの
リトグラフ「四季」の「春」をフィギアにしたもの。
「四季」は3種類描かれているけれど、
これは1900年のものね。


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またうちに泊まっていけばいいのに。
とたまきが言っている。

今回はもうホテルとってあるから。
色々見せてもらって楽しかったわ。
マンスフィールドさんに
よろしく伝えておいてね。
今度また遊びに来るわ。
とエレナは言った。



解説)
続きます。

マンスフィールドさんは、
2021年9月27日からの「モディリアーニ展」に、
コレクション作品を貸与出展したので、
展覧会の後半で時々作品解説をしています。
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