Dec 16, 2024
外出の後で
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崖沿いの楓は日毎に
色合いを深めている。
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御苑の散歩から戻ってきた
ジェニーとたまきは
文学青年と話している。
すごく綺麗だったわよ。
図書館裏の雑木林はどうだった?
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特に紅葉が目立つ木立があるわけじゃないからね。
もの寂しくて寒々とした感じだったよ。
でも風のない午後で日差しは不思議と暖かかった。
うとうとしてたら影が話しかけてきたんだ。
ふーん。変なの。
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ナオミはドラムに夢中だし、
私がずっと留守番してたのよ。
とモモコがいった。
私もどこか行きたいなあ。
いつも出掛けてるじゃない?
そうなんだけどね。
行きたいのはジェーンのところでしょ。
うん。でも魔術劇場のハリーさんに頼むと、
心配かけるし、大変なのよね。
魔術劇場自体も危険に晒すことになるし。
だったら、フミコさんに頼めば?
あの人ならどこでも鏡の扉を作ってくれるわよ。
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その頃、ペンギンの前では、
佳奈とライトニングが話していた。
あちこち案内してもらって、
すっかりお世話になっちゃったわね。
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全然気にしなくていいんですよ。
先輩。これからどうされるんですか。
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一度本部に戻ることにするわ。
少佐に掛け合って境界警備隊に
配属してもらえるように頼んでみる。
わー。そしたらこの町に。
そうね。
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ジャンや文学青年とも再会できたし。
この町居心地良さそうだから。
あなたのおかげよ。
コーヒー中毒気味のジャンは、
またペンギンに入り浸っている。
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サラたちの部屋では、
今日もストーブを炊いていた。
外は冷え込んでるねー。
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そこにモモコがやってきた。
フミコさんいますかー。
と言っている。
解説)
続きます。
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