Dec 12, 2024
再会など
図書館帰りの文学青年は
久しぶりにペンギンでコーヒーを
飲むことにした。
東屋で知り合った影は、
いつの間にかいなくなっていた。
ペンギン前にはナオミが来ていた。
今日は珍しく
店内の席が空いていますよ。
と言われている。
文学青年が店内に入ると、
入れ違いに
ペンギンの二階の事務所から
トムが階段を降りてきた。
お待たせしたね。
一区切りついたので、
選手交代。
と言っている。
ナオミは探偵事務所にドラムを叩きにきて、
トムが交代してくれるのを待っていたのだった。
ずっとカントリーだったわね。
奈々子さんがフィドルで参加してるからね。
ナオミはさっそく
二階の事務所に上がって、
演奏に参加している。
Take Me Home,Country Roads🎵
トムはコーヒーを注文して
二階から流れてくる曲を聴きながら、
リズムに合わせてカタカタと
テーブルを小さい音で叩いている。
これ癖になっちゃうんですよ。
文学青年が席を物色していると、
奥のベランダ席の青年ジャンが
こちらを見つめているのに気がついた。
あ、あなたはもしかして。
と言っている。
ジャンは立ち上がると、
文学青年の前の席に移動してきた。
やっぱりあなただ。
何年振りでしょう。
ほら、あの石炭ストーブのあった部屋で。
ああ、あの時の。
あの時も十数年振りだったけど。
あの石炭ストーブ懐かしいなあ、
今でもどこかにあるんでしょうか。
あれならサラたちが毎冬使ってるみたいですよ。
サラたちとは親しいから、見に行きますか。
え、それは嬉しいなあ。
解説)
続きます。
青年ジャンは、
たぶん2021年の8月5日以降、
常設セットの喫茶ペンギンの客席に
ずっと座り続けている常連客です。
その前に登場したのは、
2021年3月2日「再会」のことで、
この時のことが二人の話題になっています。
この時は男というだけでまだ名前がなく、
今回はじめてジャンと命名しました。
Edit this entry...
wikieditish message: Ready to edit this entry.
A quick preview will be rendered here when you click "Preview" button.