Sep 27, 2024

山に行く そのご

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一行は遺跡を出て、
近くの山まで散歩することにした。

すぐ近くなの。
この別荘地はその山の山腹にあって、
山の頂上には巨石群があるのよ。


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フミコに案内されて、
一行は遺跡の入り口の門を出ていく。


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山頂の巨石群はアフリカの謎のストーンヘッジと呼ばれ、
ごく一部の探検家たちが探索に訪れたことがある。
かってリンの父親のハンスもそんな一人だったが、
彼はその時偶然近くの古代遺跡を発見したのだった。


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遺跡の門の近くからは山頂に階段が続いている。

山頂の巨石群も、以前は私たちの遺跡の一部だったの。
空から都を訪れる人たちを迎える施設があったのよ。
レプテュリアンたちの戦争で徹底的に破壊されてしまったけど。
とフミコが言っている。


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道の途中でリンリンとシーザーに出会った。
アイスはシーザーの仕草を見て慌てて挨拶している。

グリーンマンから、
高台の遺跡にフミコさんが帰ってきていると聞いて、
駆けつけてきました。
と言っている。


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君たちのことは佳奈やルビーから聞いてるよ。
知能の高いお猿さんですってね。
私たちもアイスさんのことは
グリーンマンから聞いてます。
フミコさんの蘇生に協力してくださったとか。

その時、人の姿に変身して、
私にも紹介して。とマリアが言った。
私こういうタイプの人たちにすごく興味があるの。

人じゃないよ、お猿だよ。
同じようなものよ。
是非、犬猫同盟に加入していただきたいわ。
なんですかそれ。
集まってお茶を飲む会なのよ。


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アイスたちが話し込んでいるうちに、
フミコとハリー一家は山頂に到達していた。

あれが巨石群か。
かなりの大きさね。


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アイスたちも
追いついて、
それぞれ紹介しあった後に、
思い思いにくつろいでいる。

戦争が始まる前は、
この山頂の広場には、発着場のほかに
迎賓館や展望台や庭園があったのよ。
とフミコが言っている。



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この円形の石の枠組みはなんだろう。
これは、きっと人工の池の跡ね。

フミコ。その記憶の景色思い出せる?
とアイスが言った。
微かに覚えているわ。


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アイスが呪文を唱えると、
薄い煙が立ち上り、煙を風が吹き払うと、
円形の石組みの中に水が満たされていた。
ハリーが、
ほー。
と言っている。


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池の水の中からカエルが現れた。



解説)
続きます。
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