Jul 03, 2024

アイスの決断

b1

本当のことを話してくれてありがとう。
それ渡してくれない?
とアイスは言って、
アンドレアから宝石のついた肩飾りを
受け受け取った。

それどうするんだい。
とラッセルが訊いている。


b2

私に考えがあるの。
一か八かだけど、
やってみるしかないわ。
アーネスト先生。
フミコの頭蓋骨の入ったバッグ持ってる?


b3

ここにあるよ。と言って
アーネストはリュックからバッグを取り出した。
これをどうするんだい?


b4

グリーンマンに返すのよ。
副葬品と一緒にね。

でもどこにも姿がみえないよ。
どこかに潜んでる。
私が呼んでみせるわ。


b5

アイスはジャングルの暗がりに向かって
歩いて行った。
茂みの中から低い豹の唸り声が聞こえる。

アイスはバッグからフミコの頭蓋骨を
取り出すと、その頭を撫でながら、
リザードにもらったかめ新聞を取り出し、
書き写してきた蘇生の呪文を唱え始めた。


b6

しばらくすると、
闇の中からグリーンマンが姿を現した。
アイスの唱える呪文に聴き入っているようだ。
だがアイスは魔術師ではないので、
何も起きない。


b7

やがてグリーンマンが近づいてきたので、
アイスは頭蓋骨をバッグに納め、
グリーンマンに差し出した。
バッグの中には副葬品の肩飾りも入っている。

グリーンマンは中身を確認すると、
じっと考え込んでいるようだった。


b8

やがてグリーンマンは、
バッグの中からフミコの頭蓋骨だけを取り出すと、
アイスに差し出した。
持っていけということのようだ。


b9

グリーンマンは去っていき、
アイスもジャングルの暗がりを後にした。

ふー。
寿命が100年縮まったわ。
と言っている。



解説)
続きます。
Posted at 21:37 in n/a | WriteBacks (0) | Edit
Edit this entry...

wikieditish message: Ready to edit this entry.

If you want to upload the jpeg file:


Rename file_name:

Add comment(Comment is NOT appear on this page):
















A quick preview will be rendered here when you click "Preview" button.