May 13, 2024
その後の池で そのさん
一行は扉のある休憩場所まで
帰って来た。
舟に乗ったり泳いだり楽しかった。
バルさんも戻って来られて良かったわ。
随分ここで過ごしちゃった。
そろそろ帰らないと。
君はやがて一人前の夢食いになるんだろう。
メルティのこの夢は私たちが守っているんだ。
残念だけど共存はできないな。
とシュレディンガーが言っている。
これからどうするの?
迷いの森のお父さんのところに
戻ればいいのに。
とメルティが言った。
僕は自立するんです。
これからはカエル王子と呼んでください。
とりあえず旅立とうと思います。
ヴィヴィアンならきっと
魔法で人間の姿にしてくれるよ。
たぶんカエル人間みたいになるけど。
それは避けたいなあ。
僕はいろんな池を訪れて、
安住の池を生み出すことのできる、
立派な夢食いカエルになるまで
修行をするつもりです。
サラさん。
あなたは命の恩人です。
僕の大事な雨傘を差し上げましょう。
いただいちゃって
いいのかしら。
やがてメルティたちは、
魔術劇場に戻ってきた。
おや、おかえりなさい。
バルも戻ったのね。
早速大きくしてあげる。
と言ってヴィヴィアンは
呪文を唱え始めた。
薄い煙が立ち上り始めた時、
カエル王子は素早く
テーブルの上に飛び移って、
絵画に描かれた
水の中に吸い込まれていった。
さようならみなさん。
また会う日まで。
と言っている。
今のはなんだったの?
ま、いいか。
とヴィヴィアンが言った。
3人の姿は大きくなっている。
サラ、
その手に持っているのはなあに?
これね。
カエル王子にもらったの。
持ってると明日の天気がわかるんだって。
解説)
今月初めから始まった
メルティの世界の冒険エピソードは
ひとまず完結です。
エピソードに出てきた
背景のジャングルや滝や廃屋、
水中の風景などは、
生成AIで制作した画像を
合成しました。
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