Apr 19, 2024
ジェーンの世界 そのきゅう
家の主人も二階の寝室で眠りこみ、
夜も更けて居間のサイドテーブルの縁から
かすかな明かりが漏れている。
書籍で遮蔽されたテーブルの棚の中では、
ジェーンたちがプチトマトを食べながら
歓談していた。
それとこれとは、大根と牛蒡くらいの違いよ、
いいえ、レンコンとちくわくらいの違いはあるわ。
などと話している。
やっぱりこの世界楽しいわ。
プチトマトがこんなに大きいなんて。
暮らしていくのは結構大変なのよ。
毎日危険と隣り合わせで。
紙芝居にしたら面白いでしょうね。
なぜ紙芝居なの?
レトロなのがいいんですよ。
そういえばトマソンさん
芸術家だったんだ。
好きなことしているだけですよ。
みんな人生は芸術なんです。
3人の話は尽きず、
春の夜は更けて行った。
翌朝。
モモコは、ジェーンから分けて貰った
輪ゴムと指サックで履き物を作っている。
嬉しいなー。
ジェーンとおんなじだ。
その時、遠くでドンドンという物音が聞こえた。
人が階段を降りてくる音のようだ。
モモコさん、
登ってきてください。
とトマソンが呼んでいる。
二人は棚の中に隠れて
推移を見守っている。
どこかでリモコンのスイッチが押され、
モニターに画像が映し出された。
あ、テレビ体操だ。
モモコはどこに?
キッチンの方に出かけてるはずです。
解説)
よくわからない事態に。
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