Dec 27, 2024
師走の日々
年の瀬も押し迫ってきた広場。
ドルフィンではお正月の準備作業が
続いている。
去年の使い回しなのね。
年々歳々花相似たりだよ。
前にも同じセリフ聞いたことが。
口癖なんだ。
でも意味がちょっと違う気がする。
ドルフィンスタッフのリタも、
今年の干支の龍の彫像の交換作業をしている。
ドラゴンイヤーもあっという間に終わりね。
サラとジェットは、
年末年始の食品の買い出しに来ていた。
お節料理、家で作るの?
そのつもりらしいんだ。
市街地のスーパーに行かないと、
こんにゃくはありませんよ。
じゃあ牛蒡をください。
あ、サラ。
ちょうどよかったわ。
緊急で頼みがあるの。
来年の巳年の干支の彫像がないのよ。
来年に間に合うように彫像を作ってくれない?
いいわよ。
材料は?
ドルフィンの倉庫に粘土があったはず。
ドルフィンの倉庫から粘土を運んでもらって、
サラはさっそく蛇の彫像の製作にとりかかっている。
この粘土、乾燥し始めてたから、
処理が難しかったわ。
ひびが入ってるのも趣があるよ。
あとは色を塗れば完成ね。
メアリー=ケイトは、鏡餅を飾っていた。
年初めのお正月のお供えなのね。
その由来は?
と興味を持ったフミコに訊かれている。
大昔の鏡は青銅製で丸かったんですって。
お餅の形がその鏡に似ているので、
鏡餅って呼ばれるようになったの。
この風習は室町時代に始まり、
鏡はもともと神様の御神体だったから、
年神様をお迎えする、お供物や依代だという話よ。
2段の丸餅は、太陽と月を表し、
福が重なる、という意味もあるみたい。
ネットによると。
ふーん。年末のクリスマスで
お誕生を祝う神様との関係は?
どうなのかな。
でもとにかく
どちらもおめでたいのよ。
解説)
続きます。