Dec 09, 2023
二人の帰還 そのに
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二人は仮想世界での出来事を
あれこれ報告している。
二人が仮想世界に
異変の原因調査に出かけたのは
9月の5日のことだったから、
三ヶ月ぶりの帰還だった。
そんなこんなで、
今ではツナたちが、
ブラウンさんの残していった
転送装置の改造に取り組んでいて、
そろそろ完成する頃だよ。
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その作業のことはアンから聞いてるわ。
転送先はこの事務所に設定したって、
言ってた。
ここ2階だよ。
と探偵が言った。
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転送装置の仕組みについては、
ロボット学者の私にも
ちんぷんかんぷんだった。
まず転送装置自体のコピーが、
送られて出現する
はずだって言ってたけど。
![a4](/~shimirin/blog/kirita/entries//20231209202234.files/a4.jpg)
その時、ウェルズが訪問した。
夜分すみません。
転送装置が出現しましたよ。
こうしたことに、
管理局では関与しない決まりなんですが、
ブラウンの件でお世話になり、
みなさんお待ちかねのようなので、
一応ご報告に。
え、どこに?
場所はここなんですが。
この部屋の真下の一階のペンギンの店内です。
これから店の外に運び出します。
深夜の閉店時でよかった。
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翌朝、早朝のペンギンの前のスペースで。
今朝店の前に来たらこんなのがあって
驚いちゃいました。
これなんなんですか?
とはるなが言っている。
これは博士の実験装置なんです。
すぐに事務所に運びますから。
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装置自体の転送は
成功したみたいだけど、
誰も送られてきませんね。
どうなってるのか、ご存知ですか。
アンによると、
ツナが試したみたいだけど、
送れなかったって言ってたわ。
装置自体の転送には成功してるんだけど。
もしかすると、仮想世界で作られた
NPCでは無理なんじゃないかしら。
うーん。
それともまだ何か見落としがあるのかな。
![a7](/~shimirin/blog/kirita/entries//20231209202234.files/a7.jpg)
とりあえず、
ドロレスとレイチェルは、
広場にやってきた。
仮想世界で思い出していた
町のクリスマスシーズンの雰囲気に
触れたかったのだった。
![a8](/~shimirin/blog/kirita/entries//20231209202234.files/a8.jpg)
これ美味しそう。
ドロレスは、試食品のオレンジを
手に取って、思わずはっとした。
私ってもうロボットに戻っちゃたんだ。
![a9](/~shimirin/blog/kirita/entries//20231209202234.files/a9.jpg)
久しぶり。と思ったら、
相変わらずよく食べるねー。
とルビーにからかわれている。
レイチェルは
アンドロイドから人間に戻ったことを
実感しながら、パンの味を
噛みしめている。
解説)
無事に帰還した二人でしたが、
色々戸惑う事もあるようです。
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