Nov 14, 2023
秋の夕暮れのあれこれ
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バーボンハウスのガレージでは
ナディアとイリスが話していた。
![a2](/~shimirin/blog/kirita/entries//20231114202049.files/a2.jpg)
イリスはお母さんの写真持ってないの?
![a3](/~shimirin/blog/kirita/entries//20231114202049.files/a3.jpg)
いつも財布に入れてたんだけど、
空襲でシェルに潜り込んだ時、
バッグから財布取り出すの忘れちゃって、
研究施設も居住地区も
空襲で全壊しちゃったみたいだから、
一枚も残っていない。
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その時、ツナが隣室からやってきた。
ミューが
アリスさんの写真データを転送してくれたよ。
プリントアウトして持ってきた。
翠っていう人が撮影してくれたんだって。
![a5](/~shimirin/blog/kirita/entries//20231114202049.files/a5.jpg)
これがアリスさん。あなたにそっくりね。
![a6](/~shimirin/blog/kirita/entries//20231114202049.files/a6.jpg)
そうそう、いつもこんなふうに、
口を半開きにして、
じっと人を覗き込むような顔するのが癖だった。
おかあさん、懐かしいなあ。
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隣室では、舞子が部屋に持ち込んだ機械を、
レイチェルとドロレスが観察している。
これはなあに?
倉庫で見かけたのを思い出して
ここに運んできたの。
これは戦時中に使われた捕虜の尋問用の機械。
脳に特殊な刺激を与えて機密情報を採取するのに使われた。
![a9](/~shimirin/blog/kirita/entries//20231114202049.files/a9.jpg)
ブラウンっていう人、
記憶をなくしているんでしょう。
これを使えば、何か思い出せるかもしれないと思って。
と舞子はいった。
ふーん。強制的に自白させる機械か。
何かの精神的なショックを受けて防衛本能が働いて、
記憶を失った状態でも、回復させることができるはず。
でも脳には相当負担がかかるんでしょう。
本人の同意が必要ね。
![a91](/~shimirin/blog/kirita/entries//20231114202049.files/a91.jpg)
家の外は夕暮れで、
ブラウンがミトラと話していた。
![a92](/~shimirin/blog/kirita/entries//20231114202049.files/a92.jpg)
外で寝るのは久しぶりだなあ。
私はいつもここで空を眺めたり、
瞑想したりして過ごします。
雨は滅多に降らないし、
空は時空の歪みに覆われていて、
いつものっぺりした青空ですから。
たまに薄雲が湧き立っては消えるのを
ずっと観ているのは、
世界の本質に触れるようで、
いいものよ。
ミトラは哲学者みたいだね。
![a93](/~shimirin/blog/kirita/entries//20231114202049.files/a93.jpg)
ところで、ブラウンさんは本当に
過去のことを覚えていないの?
え?
何か秘密にしたいことでもあるんじゃないかって。
うーん。本当に思い出せないんだよ。
話によると転送装置みたいなものを使って、
過去の世界から来たのは確からしいけど、
前世はそうだったって言われたみたいな感じでさ。
思い出したいのは山々なんだけど。
解説)
今回もあれこれと。
アリスの写真は過去画像の再掲です。
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