Jul 02, 2023
ドロレスたちの体験
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レイチェルたちは
無事にバーボンハウスに帰り着いた。
バンクが、
ドロレスさんがお持ちかねですよ、
と言っている。
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人間に会えるなんて久しぶり。
私がツナです。
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わー。かっこいいボディスーツですね。
レイチェルはバンクに
挨拶されている。
どうぞよろしく。
この型のロボット、どこかで見たことがある。
とレイチェルは思いかえしていた。
あれはロボット研究所にあった古いアルバムだ。
私が研究所に勤め始める前、それどころか、
所長も今のバトラー博士の前任者の頃に、
開発された警護ロボットだったはずだ。
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ソーダとドーダもレイチェルに
挨拶している。
この型のロボット犬たちも研究所で開発された
初期タイプのものとそっくりだ。
けれどその頃にはまだ会話能力のある
人工知能は組み込まれていなかったはず。
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もう日が暮れるし、家に入りましょう。
ドアにはロックが。
あ、そうそう。
外でお待たせしてごめんなさいね。
用心のためなの。
あなたたちも認証設定しておくから、
これからは出入り自由になるはずです。
![a6](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230702210857.files/a6.jpg)
室内はドロレスがバーボンハウスという
名前から想像していたのと違って、
割とこぎれいに整頓された普通の小部屋だった。
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今、椅子を用意するからね。
とツナは上着を脱ぎながら言っている。
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バーボンハウスって?
ああ、昔ここにそういう名前の酒場があったの。
戦争で跡形もなく消えちゃったけど、
その場所に建てた掘立て小屋だから、
思い出を忘れないために、みんなそう呼んでる。
みんなって?
私とミトラと他のロボットたちね。
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ドロレスの声に反応したのか、
机の上の機械が低いブーンという
音を立てた。
よく見るとそれは、ヒゾッコだった。
解説)
レイチェルの記憶の中のロボットたち。
バンクは、
2009年6月28日「夢見る機械 そのいち」
にあまり役に立たない警護ロボットとして紹介されています。
さらに初出は、
ロボット研究所が初めて登場した、
2008年8月22日「おばあちゃんの夢 番外編そのに」
にも出ています。そこでは、
ソーダは開発中のロボット犬として出てきます。
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