Haizara-Cho::Suigara-yama 99[Shinsuke Kirita]

広場にて

広場はコスプレコンテストの、
参加賞を貰いにくる人で賑わっていた。




このチョコの掴み取りが、
月に一度の楽しみで。
などと言っている。




マリアさん、珍しく犬猫同盟のメンバーが
揃いましたね。
私、黒猫のクロコに変身して、
ずっと遊んでいたからね。
みんな元気でやってた？




マンゴー亭のテーブル席では、
コンテストで優勝したエルザを囲んで、
同じ村出身の仲間たちが、祝杯をあげていた。

エルヴィンとギルダも、
郊外から車で駆けつけるって言ってたよ。

私たち誰も、エルザに似てる女優さんのこと、
知らなかったわね。この世界では有名なのかな。
私たち元々ジャンさんが買ったフィギアだから、
きっとジャンさんがその女優さんのファンだったのよ。
そういうことなの？今度、訊いてみようか。




隣ではルビーとエトナと
ボニーが話していた。

今回のコスプレコンテストの
そっくりさんの選考のことだけど。
とエトナが言った。




私、あの女優さんに似ている人、
他にも知ってるよ。

そうなんだ。
それは見てみたいなあ。
ボニーさんは、
ずっと町にいなかったからね。




その時、
コンテストの参加賞を受け取りに、
メルティとサルバドールが、
サラたちの部屋から広場にやってきた。




サルバドールは、
遠目にクロたちの姿を見て感動している。




君たちはシュールすぎる。
みんな人間じゃないんだね。

私は猫の精霊でした。
私は普通の猫でした。
私は犬だった気もしますが、
よくわかりません。
興味がおありなら、
犬猫同盟に入りませんか。
マリアさんもいますし、
普通の人でもOKですよ。

それは何をする会かな。
お茶を飲んで話をするだけの会です。


解説）
今回は平穏な流れのままに。

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