Haizara-Cho::Suigara-yama 99[Shinsuke Kirita]

コスプレの愉しみ　そのはち

あなたもレプティリアンのコスプレを？
同好の人がいて嬉しいな。
と鷲尾翠は言った。

おや、これは失礼。
あなたはコスプレでしたか。
そんな物好きな人間がいたとは。
リアルな顔立ちなので、すっかり
同胞かと思いましたよ。
え。まさか。あなた本物なの？




男は楽しそうに笑った。
口の中が奥まで見えたので、
鷲尾翠は驚いている。




すると次の瞬間、
男の姿はかき消えてしまった。
あれ？今、ここに。
と鷲尾翠はルビーに声をかけている。




ベーカリーの屋外テーブルでは
相変わらず会話が弾んでいた。

もしあの国が戦争を仕掛けてきても、
ゾンビ軍団が逆襲するから大丈夫。
ミサイルなんか
ワンダーウーマンの盾で跳ね返すしね。
それはあり得ませんよ。
とウラジミールが反論している。




大丈夫でしょうか？
次の選挙でなんとかするわ。




プラネタリウムの会場も
相変わらず盛況のようだ。




ナオミは犬顔の人と話している。
あなた本当に
美しくて優しい顔してるのね。
コンテストに出れば優勝するのに。
これコスプレじゃないので。




この前はどうもお世話になりました。
ああ、テレビ局の方ね。
また取材でいらっしゃったんですか。
あのレポーターの方は？
雰囲気を伝えるために
自分もコスプレでレポートすると
言い出しまして。




多恵どうしたのその格好。




アリスに見える？
と言っている。


解説）
同じような広場のスナップですが、
コスプレの人が少しずつ増えています。

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