Haizara-Cho::Suigara-yama 99[Shinsuke Kirita]

コスプレの人々　そのはち

ベーカリー前の広場は
今日も賑わっている。




ベーカリーの屋外のテーブル席では、
アメコミ関係のコスプレ仲間が集っている。

それで君はどちらから。
と政府要人が訪ねている。




私は宇宙の果て。銀河帝国の首都
インペリアルパレスのある惑星から来ました。




私はアマゾネスの住むセミッシラ島から来たのよ。
私は墓場から来ました。
私は猿の惑星から来ました。実は地球だったりして。
そうかそうか。
あそこでは猿が進化して人類を追い越したんだろう。
どうやって統治しているのか知りたいものだね。




あの人大丈夫？
冗談でぼけたふりしてるだけですよ。
そうかなあ。




ルビーはケンに話している。
コンテスト参加者が多すぎて審査員が足りないの。
あなた頼めない？
僕は人見知りするのでコスプレは苦手。
あ、頭蓋骨のお父さんに頼めばいいよ。
案山子の足元のところで置物のふりしてるから。




魔術劇場の側には
即席の喫煙所が設けられていた。
流石にプラネタリウムで喫うのはまずいよね。
また値上げするんだって？
やめられないのはなぜなのかしら？




屋台の前のテーブル席には
和風コスプレグループがいて、
マンスフィールドさんがチェックに訪れている。
その月代よくできてるわね。
ベスはホテルへの通路の方を見ていた。




プラネタリウムに向かうジェニーとたまきが
楽しそうに話している。




決めた。私もバニーのコスプレしよう。


解説）
なんやかやと過ぎていくうちに、
早くも9月も終わりに。

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