Haizara-Cho::Suigara-yama 99[Shinsuke Kirita]

夜会の翌朝

夜が明けて、ベーカリー前は
そこそこ賑わっていた。




土佐美里は友人の水戸里美を訪ねて、
アンを紹介してもらって眺めていた。

ロボットはやっぱすごい迫力あるね。
オフタリハシマイデスカ。
と言われている。




私たち、そんなに似てるかしら。
そうねえ髪の色は違うけど、
顔はそこそこ似てるかな。




鈴木すずもアンの背の高さに
驚いていた。




仲間の見舞いに出かける予定のイリヤは、
パペの姿になったヨシフと話していた。

怒ろうと思ったけど、
その姿じゃどうも調子が狂うなあ。
それで、血は吸いたくならないの。
イリヤさんと同じで、
体だけ丈夫になったみたいです。
オルゴールの「ある愛のうた」聞きますか？
今はいいよ。




健太さん、昨晩の夜会ではケーキも作ったんですって？
久しぶりにね。
いつか私も食べてみたいなあ。




ジムとアンジーはベーカリーのCGに報告を済ませ、
ほぼ徹夜状態で屋台のテーブルで一息ついていた。

そのハンドバッグに何入れてたの。




銀の弾丸を装填した拳銃と、例の十字架。
もちろん非常事態に備えてよ。
ハリーはいい人みたいで、
必要なかったけどね。




その頃ハリーは散歩に出て、
高台の休憩スペースまで来ていた。

今度魔術劇場開演したら、
ぜひ見に行きたいです。
とルルは言っている。


解説）
波乱含みの一夜が明けて、
また穏やかな普通の1日が
はじまったようです。

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