Nov 26, 2021
メメント・メメ
![b1](/~shimirin/blog/kirita/entries//20211126213019.files/b1.jpg)
骸骨はジャンの家の庭に
佇んでいる。
たしかこの庭に埋めた筈なんだが。
なにかお探しですか。
昔この庭に埋めたメメの頭蓋骨を
捜しているんだが。
頭蓋骨?
あ、それなら。
といって、ジャンは家に戻っていった。
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これ、この庭にジオラマを作るとき、
土を掘り返していて見つけたんですが、
しっかりした箱に入っていて、
変わった置物だったので
念のため、とっておいたんです。
おお、メメ。
![b3](/~shimirin/blog/kirita/entries//20211126213019.files/b3.jpg)
これは何の動物でしょう。
牛や山羊にしてはサイズが。
メメの外見は犬のようだったが、
たしかに立派な角があった。
わしにもよくわからんのだ。
![b4](/~shimirin/blog/kirita/entries//20211126213019.files/b4.jpg)
というわけで
メメがみつかったのだ。
それはよかったですね。
![b5](/~shimirin/blog/kirita/entries//20211126213019.files/b5.jpg)
ならぶと可愛いね。
本当にそう思う?
![b6](/~shimirin/blog/kirita/entries//20211126213019.files/b6.jpg)
そのころ、べーカリー前では。
あの、私ロボット研究所の者ですが、
このへんでロボット犬を
見かけなかったですか。
また逃げ出しちゃって。
あ、そのロボット犬なら、
しばらくドルフィンの倉庫の奥に
かくれてたみたいだけど、今は。
僕、居場所ならわかるよ。
![b7](/~shimirin/blog/kirita/entries//20211126213019.files/b7.jpg)
手伝いましょうか。
大丈夫です。
スイッチ押せば静止しますから。
![b8](/~shimirin/blog/kirita/entries//20211126213019.files/b8.jpg)
おや、そこにあるのは、
6年前の暴動でスクラップになったボディですね。
倉庫にあったのを譲ってもらったんです。
お嬢さん。
動物のボディって研究所にありませんか?
と頭蓋骨が言った。
![b9](/~shimirin/blog/kirita/entries//20211126213019.files/b9.jpg)
お嬢さんって。
そうねえ、ロボット犬のボディなら、
廃棄処分にする予定のものが一体ありますが。
え、その角のついた頭蓋骨につけたいんですか。
壊れてるから置物にしかならないですよ。
解説)
ちょっとめまぐるしい展開に。
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