Aug 23, 2021
リリスの酒場
![b11](/~shimirin/blog/kirita/entries//20210823215951.files/b11.jpg)
ジャンたちがドアを開けると、
リリスの家のふきぬけになっている酒場の
二階の壁際にある廊下のような場所に出た。
ちょっと想像と違ったが、
たしかに、手すり越しに
一階の酒場が見下ろせるので、
リリスが言っていたように、
ドアが酒場に通じていると、
言えないこともなさそうだった。
ともあれ二人は一階を覗き込んでみた。
![b2](/~shimirin/blog/kirita/entries//20210823215951.files/b2.jpg)
酒場には米軍兵士とドイツ軍兵士が、
混在して、仲良く酒を飲んでいる。
![b32](/~shimirin/blog/kirita/entries//20210823215951.files/b32.jpg)
ジュークボックスから音楽が流れ、
目玉焼きを食べながらビールを飲んでいる、
エルマの姿も見えた。
![b4](/~shimirin/blog/kirita/entries//20210823215951.files/b4.jpg)
二人は階段を降りて、
一階の隣室から、酒場に入っていった。
![b5](/~shimirin/blog/kirita/entries//20210823215951.files/b5.jpg)
喧噪にまぎれて気がつかないのか、
二人が入室してドアを閉めても、
誰もジャンたちに目をむけなかった。
![b6](/~shimirin/blog/kirita/entries//20210823215951.files/b6.jpg)
そのとき、酒場の隅の座席にいたジョーが、
ジャンたちに気がついて、
あー、ようこそ。どうぞこちらへ。
と声をあげた。
![b7](/~shimirin/blog/kirita/entries//20210823215951.files/b7.jpg)
店のオーナーのリリスさんから、
先ほどお二人がいらっしゃるかも、
と伺っていました。
とジョー大尉は言った。
最初は信じられませんでしたが、
たしかに別世界は実在するようですね。
先日は、そちらの世界から来たという、
モモコという女性にお会いしました。
ジャンたちはモモコのことは
初耳だったが、ジョーの話を聞いて、
なるほどと納得した。
![b8](/~shimirin/blog/kirita/entries//20210823215951.files/b8.jpg)
側に立って聞いていたエルマが、
この酒場の開設について、
ずいぶん骨を折ってくださったとか。
お二人を歓迎します。あかりを。
というと、店内の照明の一部が、
赤くともった。
![b9](/~shimirin/blog/kirita/entries//20210823215951.files/b9.jpg)
危機的状況ながら、
せめて気分は明るくいきましょう。
どうぞごゆっくり。と、エルマはいい、
後ろをふりかえりながら、
あ、あのワインと、あの曲お願いね。
それから、目玉焼きも追加。といった。
解説)
ちょうど、ジルの別荘の正面の壁や、
草地のあったスペースに、
リリスの酒場を設置しました。
これでしばらく遊びます(^_^)
Edit this entry...
wikieditish message: Ready to edit this entry.
A quick preview will be rendered here when you click "Preview" button.