Apr 14, 2021

二人の帰還

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居間と玄関にはそれぞれフィギアが飾ってあった。


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いつ設置したのか、忘れてしまっていたが、
記録をみると、赤いナップザックを買ったのが
2015年秋なので、たぶん5年くらい前からのこと。

この二人がオーナーの思いつきで、
町に戻ることになった。


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帰る途中で日が暮れてしまい、
森林地帯に迷い込んだようだ。


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暗い水を湛えた池面がみえる。


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赤いナップザックの人も、
森に迷い込んだ様子だ。


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雨降ってないよ。
早く町に帰ろう。
などと言い合っている。


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二人はなんとか森を抜けて、
5年ぶりに町に帰りついた。
みなれない町の景色に、
ちょっと戸惑っている。


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まず珈琲でも飲みたいね。
雨はふっていないみたい。
などと言い合っている。


解説)
居間で屋外風景をつくってみようという、
思いつきのついでに、
観賞用に飾っていたフィギアたちを、
回収することにしました。
そのプロセスだけで、
エピソードをつくってしまうという、
安易さ満開のいつもの展開です。

付記)
赤いナップザックは画像に写っていませんが、
赤いパーカーの人が背負っています(^^;)。
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