Mar 21, 2021
簡単服とドレープ
パソコン部屋の蛍光灯に寿命がきたらしく、
時々明滅を繰り返すようになったので、
これ幸いと隣町のホームセンターにでかけ、
途中にあるリサイクルショップに寄ってきた(^_^)。
ジェニーは、
すごい顔つきのアンコウと、
カモメのフィギアに注目してますが、
探していたのは、
自然なドレープがつくれそうな、
簡単服の素材になりそうな薄手の布地で、
みつけたのは婦人用のショールと、柄物のハンカチ。
これでさっそく作ってみることに。
最初は例によって自己流でつくっていたのですが、
ラファエル前派の画集などを眺めているうちに、
だんだん関心がひろがって、
古代ギリシャの衣服に向いていきました。
参考にしたのは、FUTABA SATOさんのブログのこのページ。
実際の演劇やコスプレに使用するための、
古代ギリシャのキトーン(衣服)の作り方が図解されています。
ドーリス式と、イオニア式のキトーンが紹介されていて、
解説も楽しいです。
ハンカチを裁断した長方形の布地で、
つくったドーリス式キトーン風の簡単服。
ただし胸元から折り返された布地は、
前に垂らすだけではなく、
この服ではさらに内側にまきこんで、
ふくらみをもたせているし、
輪郭をすっきりさせるために、
筒袖状の部分は後ろ側にかくしています。
イオニア式キトーン風の簡単服。
婦人用ショールの両端の部分を裁断してできた、
二枚の端切れの一方でつくったもの。
この生地薄いことは薄いのですが、
弾力があって、ふわっとしてしまう。
ドーリス式の胸元折りかえしを略した簡単服。
略したのは生地が足りなくなったせいです(^^;)。
この肝心な特徴を略してしまうと、
もうギリシャ風とはいえないかもしれない。
胸元の飾りもののようなものは、
曲線をだすためワイヤーです(^^;)。
あれこれと試みた結果、薄手の生地といっても、
厚みが1/6というわけにいかず、反発力もあり、
特別に縫い込んだり工夫しないかぎり、
自然なドレープの表現は難しい、
というあたりまえのことに気がつきました。
だんだん接着剤に手をのばしたくなってきたので(^^;)、
今回はドレープ表現の探求はいったんやめて、
裾をたくしあげたときの布の感じを撮影してみました。
おつかれさま。
と言い合っています。
解説)
ということで、
今回は、達成感はいまいちでしたが、
こだわりがあったせいか、
試行錯誤のプロセスも楽しめました。
なお作った簡単服は、ほぼ撮影専用のもので、
背中側には、ひっぱられた生地が、
クリップで留められていたりしますので、ご了承を。
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