Dec 08, 2007
鏡の国のアリスとオリーブ その十
第十章 ゆすぶって
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パーティがだいなしになったのが、
赤の女王さまのせいだと思いこんだオリーブは、
突然人形のように小さくなった赤の女王さまをつかまえて、
「あんたなんか、こうやって、子ネコにしてやる!」
と、叫びました。
「赤の女王さまはぜんぜんさからいませんでした。
ただ顔がひどく小さくなり、目が大きく緑色になってきました。
それでもゆすぶりつづけていると、女王さまはますますちぢんでいって----
ふっくらして----ふわふわしてきて----
まるまるしはじめて----そして」
第十一章 目ざめて
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「----そして、けっきょく、ほんものの子ネコになってしまいました。」
第十二章 夢みたのはどっち?
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オリーブは夢からさめて、黒い子猫のキティと、黒のクィーンの駒を手にして、
夢でみた出来事をいろいろ思い返しています。
「「ねえ、キティ、いっしょに考えてみようよ、
あの夢だれがみてたのか。」
「あたしか赤の王さまか、そのどっちかよね、きっと。
赤の王さまはあたしの夢にでてきたわ。、もちろん---
でも、あたしだって、王さまの夢のなかにいたんだ!
夢をみたのは赤の王さまかしらね、キティ。
あんた、お妃だったんだから、知ってるはずよ----。」
でも、子猫ったら、にくらしいことに、
アリスの質問なんかてんできこえないふりをして、
もう片っぽの手をぺろぺろなめはじめたのでした。」
***
エピローグ
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オリーブは、夢のなかで夢をみていた夢からさめました(^^)。
隣ではちょうどチェスゲームも終わったところのようです。
チェス盤のうえでは、クィーンに昇格した白のポーンが、
黒のキングにチェックメイトをかけています。
どうやら、こちらでもアリスの冒険が進行していたようなのでした。
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おしまい。 -----------------------------------------------
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