Dec 05, 2007
鏡の国のアリスとオリーブ そのなな
第七章 ライオンと一角獣
![k331](/~shimirin/blog/kirita/entries//20071205021758.files/k331.jpg)
森じゅうを揺るがすような、どしんという
物音がして、つぎの瞬間には、兵士がどやどやと、
森をかけぬけていきました。
「それもはじめは二人か三人づつ、それから十人、
二十人とかたまって、しまいには森じゅううめつくしそうな勢いでした。」
![k34](/~shimirin/blog/kirita/entries//20071205021758.files/k34.jpg)
白の王さまと出会ったオリーブがはなしをしていると、
使者がやってきました。
「使者はさっそく首からさげた袋をあけて、サンドイッチをとりだしたので、
アリスはすっかり嬉しくなりました。
王さまはそれをうけとって、がつがつたいらげました。」
![k35](/~shimirin/blog/kirita/entries//20071205021758.files/k35.jpg)
町ではライオンとユニコーンが王冠のとりっこをしていました。
ユニコーンが白の王さまにプラムケーキをだしてくれといい、
王さまはウサキチを呼び出して、小声でいいつけました。
「ウサキチは大きなケーキを袋からとりだすと、
アリスにもたせておいて、こんどは皿とナイフをとりだしました。」
![k36](/~shimirin/blog/kirita/entries//20071205021758.files/k36.jpg)
太鼓がとつぜん鳴り始めました。
「どこから音がするのか、アリスにはわからなかったけれど、
ともかくあたりいちめんその音で、
頭ががんがんして、耳がつぶれそうです。」
つづく
Edit this entry...
wikieditish message: Ready to edit this entry.
A quick preview will be rendered here when you click "Preview" button.