Dec 03, 2007
鏡の国のアリスとオリーブ そのご
第五章 羊毛と水
風にとばされていたショールをみつけてつかんだオリーブは、
ショールを探していた白の女王さまの肩にかけてやって、
乱れた髪の毛もととのえてあげました。
「「ほら、ずっとよくなったでしょう」」
白の女王さまの声が、だんだん羊のような鳴き声に変わっていくのに驚いたオリーブは、
いったいなにが起きたのかと、めをこすりました。
「アリスはちっちゃな薄暗い店にいて、
カウンターに肘をついてよりかかっているのでした。
そしてむかい側には年とったヒツジが一ぴき、
肘かけ椅子にかけて編物をしていて、
時折手を休めては大きな眼鏡ごしにじっとアリスを見つめるのでした。」
ヒツジの手にした編み棒が不意にオールにかわって、、、。
「気がつくとふたりは小さなボートにのって、
流れにそってすべるように進んでいるところでした。
こうなってはもうせいいっぱい漕ぐしかありません。」
つづく
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