Dec 02, 2007
鏡の国のアリスとオリーブ そのよん
第四章 ソックリダムとソックリディー
![k20](/~shimirin/blog/kirita/entries//20071202020200.files/k20.jpg)
子鹿と別れたオリーブは、二人の「太ったちび男」に出会いました。
ふたりはたがいに肩をだきあって木の下にならんでいたけれど、
アリスにはどっちがどっちか、すぐ見分けがつきました。
かたっぽには「ダム」、かたっぽには「ディー」と、
それぞれ襟にししゅうがしてあったからです。
![k21](/~shimirin/blog/kirita/entries//20071202020200.files/k21.jpg)
ソックリディーは「せいうちと大工」という詩をうたいはじめました。
・・・
「セイウチくんと大工さん
肩をならべてあるいてた
二人は泣けてしかたない
あんまり砂があるんだもの
「この砂ぜんぶかたづけりゃ
さぞさっぱりするだろな」
・・・
![k22](/~shimirin/blog/kirita/entries//20071202020200.files/k22.jpg)
詩の内容は、海岸を歩いていたセイウチくんと大工さんが、
途中でであったカキたちを散歩にさそっておきながら、
最後にはだまして食べてしまうという、あんまりな話でした。
・・・
「「泣けてくるよ」とセイウチくん
「きみらの気持ちはよくわかる」
すすりあげつつえらびだす
とくべつでかいカキひとつ
ハンカチひとつおしあてた
目には滂沱のなみだ雨」
・・・
![k23](/~shimirin/blog/kirita/entries//20071202020200.files/k23.jpg)
蒸気機関車のような音にオリーブが驚くと、
ソックリディーは赤の王様がいびきをかいてるんだといって、
王様の寝ているところに案内してくれました。
「王さまは赤い房のついたとんがりナイトキャップをかぶって、
ぼろの山みたいに体をまるめて、高いびきをかいていました。」
つづく
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