Feb 25, 2025

高台の眺望など

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ノヴァは高台のフェンス越しに、
迷いの森方面を見下ろしている。

あの人の腕の位置、
なんか不思議だなあ。
とトマソンは思っている。


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見かけは普通の森みたいな
感じですね。


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良い景色でしょう。
と江本友恵が言った。
西の方角なので夕焼けがとても綺麗なの。

そうなんですね。

私たち、毎日ここで見てるのよ。
とルルが言った。


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ヴィヴィアンさん。
何してるんです。

ちょっと魔法を使ってね。
この彫像に芽生えかけている
精霊に話を聞いてみたの。

そんなことできるんですか?
あなたが一生懸命造ったんでしょう。
そういう作品には念が宿ることがあるのよ。


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なんて言ってるんです。

雨ふると濡れるから
帽子があると嬉しい。
って言ってるわ。

笠地蔵みたいですね。


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さて、ノヴァさん。
迷いの森も見たし、
これからどうしましょうか。

どうせなら、
迷いの森に行ってみたいなあ。

うーん。それは難しいわね。
そうだ。
迷いの森の中にある管理局に
勤めている職員が町にいるから、
行く方法を聞いてみましょうか。


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二人は喫茶ペンギン前にやってきた。

いらっしゃいませ。
あいにくただいま店内は満席で、
このテーブル席なら
相席でご用意できますけど。
とはるなが言っている。

あらヴィヴィアン。久しぶりね。
とミラが言った。


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じゃあ、ここの席で、
コーヒー二つお願いするわ。

あ、ミラ、こちらはノヴァさん。
遠い宇宙からのお客様よ。
こちらは。


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ミラと、バグです。
どうぞよろしく。



解説)
続きます。
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