Jan 16, 2025
訪問客と話す
一晩で円形の床みたいなものが出現するなんて、
誰かが魔法でも使ったのかしら。
とカーミラが言った。
ふむ。その可能性はあるな。
大きな岩の地下に埋まっていた部分が、
隆起したようにも見えるわね。
この岩のことなら、
フラハさんがご存知かもしれません。
とシーザーが言った。
あれこれ考えてたら
お腹が空いちゃった。
とりあえずホテルに戻って
朝ごはん食べましょう。
ドルチェのチョコパフが美味しいのよ。
ダリオさんから仕入れたんですよ。
サラさんもいかがです?
私は外食するつもり。
フラハに報告に行くというシーザーと別れて、
一行はホテルに戻った。
朝食を摂るというハリー夫妻と別れて
サラがロビーに行くと、
朝方見かけた二人連れがいたので
サラは思い切って声をかけてみた。
こんにちわ。
私はサラと言います。
いいお天気ですね。
こちらへは観光ですか?
観光?ああそうね。
私はカコっていうの。
よろしくね。
と女性は帽子をとって挨拶した。
サングラスを外したその顔は
誰かによく似ている気がしたが、
サラは誰だったか咄嗟に思い出せなかった。
僕はルース。
僕も観光みたいなものだけど、
ちょっと調べたいことがあって
ここに来たんです。
と鶏顔の男性は言った。
調査ですか。
私も昨日から観光で来てるんですけど、
今日の予定は特にないの。
何かお手伝いできれば。
それはありがたい。
ここには鳥という動物種がいるそうですね。
僕の顔によく似た鳥を知りませんか。
鶏と呼ばれているそうです。
その鳥を調査したいんです。
変な調査だと思われるかもしれませんが、
ルースにとっては結構大事なことなの。
サラはルースの調査を手伝うことにした。
早速別棟にクロを訪ねて、
話を聞いている。
この辺で鶏を飼っている家ねー。
そうそう、卵を取るために豹変亭で
放し飼いにしていたはずよ。
解説)
続きます。
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