Sep 18, 2024
十五夜の夜会
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夜になって、
ジェニーたちはお月見をしている。
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晴れてよかったね。
あんなにくっきり見えるの、
またフミコの魔法のせいかなあ。
どうなんでしょう。
お月様綺麗ね。
あれってなあに?
どこどこ?
などと話している。
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その頃、魔術劇場では、
夜会が始まっていた。
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テーブルには
マンゴー亭から運ばれた
お寿司の品々が並んでいる。
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今夜はこのささやかな夜会に
ご出席くださってありがとう。
会の趣旨は、
普段交流のない魔族の仲間と
再会したり新しい仲間を紹介したくて、
集まっていただいたということです。
まあ気軽な寿司パーティなので、
楽しく過ごしましょう。
と主催者のハリーが言った。
知らない人もいると思うので、
一応自己紹介すると、私はハリー原。
この魔術劇場を主宰している。
隣にいるのが妻のカーミラ。
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どうぞよろしく。
とカーミラが言った。
その隣がジャンヌ。
ジャンヌは私の妹だ。
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その隣はジャンヌの娘のマリア。
私にとっては姪にあたる。
その横でサングラスをかけているのは、
ヴィヴィアン。私の娘だ。
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その横にいる二人は、
私の幼馴染の友人マーリンとフラハ。
黒いマントのマーリンはルーマニアに住んでいる。
長髪のフラハは、アフリカに住んでいる。
最近再会したばかりなんだ。
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ここからはみんなに紹介したい人たちだ。
金髪のアイスは特別ゲスト。
彼女は普通の人間で魔族ではないが、
強力な呪力をお持ちなので招待させてもらった。
黒髪のフミコは、蘇生の魔術で
古代世界から甦った魔族の女性。
私たちからしてみれば遠いご先祖にあたる。
最後も特別ゲストのダリオ。
別世界から来た人物で、その世界では
魔族として暮らしていたというから、
生まれた世界は違うが遠い親戚のようなものかな。
今はアフリカで暮らしているという。
さて紹介はこのくらいにして、
会食を始めましょう。
とハリーは言った。
解説)
続きます。
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