Apr 20, 2024
ジェーンの世界 そのじゅう
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モモコは、
家の主がリモコンの操作をしているのを、
キッチンテーブルの上で見ていた。
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家の主はケトルに水を入れて火にかけ、
冷蔵庫の扉を開けて食パンやマーガリンを探している。
いつもの行動パターンだ。
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ジェーンは、素早く身を翻して、
椅子の上に滑り降りた。
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ここなら安全。
カリカリとコーヒー豆を挽く音がして、
やがてトースターから食パンが跳ね上がる音や、
淹れたての珈琲の香りが漂ってきた。
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ジェーンは椅子の上に潜んで
朝食中の家の主人と一緒に
テレビニュースを視聴していた。
あ、カーテンがずれちゃってる!
気がつかれなきゃいいけど。
とジェーンは思った。
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やがて家の主が朝食を済ませて
二階に引き上げた後、
ジェーンはテーブルの上に
開封されたクラッカーの箱を見つけた。
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ジェーンはクラッカーの包みを抱えて、
無事にモモコたちのところに戻ってきた。
心配してたのよ。
大丈夫、いつものことだから。
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その時、モモコの頭の中で、
懐かしい声がした。
モモコ聞こえる?
上よ上。
![a9](/~shimirin/blog/kirita/entries//20240420202627.files/a9.jpg)
モモコが見上げると、
サイドテーブルの上の花瓶の中に
巨大な虫のようなものの姿が見えた。
あ、エリコ。
解説)
続きます。
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