Feb 25, 2024
春を待つ日々 そのなな
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サラが佳奈と連れ立って
広場にやってきた。
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まだ寒いけど、
「春一番」のBGMがあると気分が弾むわね。
かなは、大安売りの
バナナの山を見つけたようだ。
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じゃあ一箱分お買い上げですね。
あとでビストロにお届けします。
とヘルミーネが言っている。
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かなは、早速試食させてもらっている。
あら、アルさん。お久しぶり。
やあサラ。
バナナ買ったんですか。
うん。ビストロで使いたいんだけど、
どんなふうに調理しようか
考えてるんだ。
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バナナブレッドのプディングがいいわよ。
それ美味しいの?
かなが、アルに挨拶した。
え、君は。
この前、探偵事務所で。
あああの時の学生さん。
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アンナと舞は運動着に着替えていた。
やっぱり健康が第一ね。
アンナさん。
とすずが言っている。
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私たちもトランクスに履き替えたの。
アンナさんと一緒だね。
と言っている。
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ルビーはリタと話している。
倉庫にあった古い水差し借りていくって、
ヴィヴィアンが言ってたわよ。
あの金属製の重いやつですね。
なんに使うんでしよう。
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デジャでは、
ヴィヴィアンがバルに呪文を伝授していた。
水の精霊なら、
自分で変身できる力があるはずよ。
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バルが立ち上がって
教えてもらった呪文を唱えると。
薄い煙が立ち上って。
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バルはどんどん小さくなっていった。
やっぱりね。予想通り。
お前いつ、そんな
呪文を覚えたんだ?
とハリーに言われている。
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バケツの中ですっかり水の姿に戻ったバルを、
ヴィヴィアンは水差しに注ぎ入れた。
これがあなたの借りのおうち。
これからは好きな時に呪文を唱えて
人間になればいい。
間違って飲まないでくださいね。
とバルが言っている。
解説)
あれこれと
いつも通りの思いつきで
時が流れています。
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