Oct 25, 2022
もうすぐハロウィーン そのろく
池のそばに降り立ったヴィヴィアンは
早速、お帰りなさい。
と声をかけられた。
別荘で留守番をしていた
ヨシフとイリヤだった。
ヴィヴィアンさん、格好いいです。
とヨシフが言っている。
僕も人間の姿に戻って、
コンテストに参加したいんですけど、
呪文をかけてくれた
ハリーさんがお出かけのままで。
だったら私が元に戻してあげる。
とヴィヴィアンが言って、
短く呪文を唱えた。
すると薄い煙が立ち上って、
ヨシフは、変身前の姿に戻った。
おお。
殺し屋のヨシフに戻ったか。
人聞きの悪いこと言わないでくださいよ。
組織の命令で動いてただけですから。
あなただって不死身のイリアって。
ああ、それもそうだね。
もう昔のことだし、忘れたいんだが、
そういえば、この前ジョニーに町で出会ったよ。
仕事じゃなくて遊びに来たと言ってた。
それは懐かしいなあ。
二人が長話をしている間に
ヴィヴィアンは別荘の部屋に入っていった。
部屋ではヘルミーネと管理人の
エドワードが食事中だった。
私がいつもお手伝いしている農家の人、
なまはげのコスプレするんだって。
何でもありだからね。
などと二人が話していると、
そこにやってきた
ヴィヴィアンはエドワードに
席を立ってもらい、壁に向かって
呪文を唱え始めた。
するとそこには魔術劇場の扉
そっくりの扉が現れた。
これからはこの扉から町の広場に
直行できるわよ。
ヴィヴィアンは嬉しそうに言った。
解説)
イリアとヨシフは
元はカジノを経営していた
イギリスの犯罪組織のメンバーでしたが、
今では魔術劇場の居候になっています。
彼らにまつわるエピソードは、
魔術劇場にヴィヴィアンとカーミラが
やってきた今年の5月半ばから
とびとびに紹介されているのでした。
WriteBacks
http://haizara.net/~shimirin/blog/kirita/blosxom.cgi/20221025202911.trackback
writeback message: Ready to post a comment.