Apr 05, 2022
花散る春の日
文学青年は散歩していた。
久かたの光のどけき春の日に
しず心なく花の散るらむ
静心って、落ち着いた心っていう意味なんだ。
と文学青年はつぶやいたが、
リタは聞いていなかった。
ペンギンの前ではるなが水やりをしていると。
あのー、巫女さんみたいな服装の女のひと、
知りませんか。
と声をかけられた。
そのひとならベーカリーの前で
ときどき見かけますけど。
ベーカリーの前で
ベスにも聞いている。
ああ魔子さんのことね。
彼女ならうちで同居してるのよ。
家はドルフィンの二階。
そこの階段あがればすぐ。
いるわよ。
あなたお名前は?
駒井今子っていいます。
魔子さんに、
こんな妹さんがいたなんて。
今子さんっておっしゃるのね。
今子はきつねうどんに
夢中のようだ。
解説)
小狐が
無事変身できたようです。
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