Apr 15, 2009
コミックフィギア展 そのに
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フィギア展にようこそ。
ここは会場入口です。
主な展示室は左右の二部屋にわかれています。
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入口を飾るのは、「鉄腕アトム」のフィギア。
左からアトム、妹のウラン、探偵のヒゲオヤジが並んでいる。
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まずは左のA室から。
会場にはすでに入場者がいるようだ。
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赤塚不二雄の漫画「天才バガボン」にでてくるバガボンのパパと、
梅津かずおの漫画「まことちゃん」の主人公のフィギアが展示されている。
監視員のひとは、忍者の扮装をしている。
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この部屋に展示されているフィギアは、
あとはすべて横山光輝の漫画からのもののようだ。
「ジャイアントロボ」と、「仮面の忍者赤影」のフィギア。
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「鉄人28号」のフィギア。
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「「マーズ」よりガイヤー」のフィギア。
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「バビル二世」のフィギア。
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イベントを企画した青木さんに、
あ、手をふれないでください。
といわれている。
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つぎは、B室へどうぞ。
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解説)
「鉄腕アトム」は、1952年から、
当時の人気月刊漫画雑誌「少年」に、連載が開始された。
これはなんと私の生まれた年なのだった(^^;。
63年から日本初のテレビアニメとして放映されたのが有名だが、
そのまえに59年から実写版が放映されていた。
これをみて漫画とのイメージの落差にがっかりした記憶がある。
幼い頃から単行本で読んでいて、ぼろぼろのものがまだ手元にある。
子どものころにロボット漫画で「アトム」と双璧をなすのが、
1956年から「少年」連載された、横山光輝の「鉄人28号」だった。
1965年から「少年サンデー」に連載された「ジャイアントロボ」、
1971年から「少年チャンピオン」に連載された「バビル2世」、
1977年から「少年チャンピオン」に連載された「「マーズ」よりガイヤー」は、
いずれも「鉄人28号」の流れをくむものだといっていいのかもしれないが、
世代的に私はほとんどみた記憶がなくて印象がうすい。
横山光輝といえば、「伊賀の影丸」という忍者漫画も大好きだった。
この「伊賀の影丸」に続いて、1966年から「少年サンデー」に連載されたのが、
フィギア化されている「仮面の忍者赤影」ということだが、これも印象は薄い。
赤塚不二雄は、67年から「少年マガジン」に連載された「天才バガボン」より、
62年から「少年サンデー」に連載された「おそ松くん」の印象のほうがつよい。
76年から「少年サンデー」に連載された梅津かずおの「まことちゃん」に関しては、
もう20代の半ばでであっているわけで、あまり深い印象はのこっていない。
梅津かずおというと、むしろそれ以前の恐怖漫画家のイメージがつよかった。
こんなふうにフィギアにつられて思い返すと、
20世紀の戦後の日本の漫画の歴史のなかで、
自分がかなり旧世代に属するらしい、ということがわかって面白い。
最初にであった印象というのは強いものがあって、
それが原型のようになってしまい、あとで出会ったものが面白くても、
その面白さの質は、どこかで原型の類似性としてとらえられているところがある。
ことは漫画にかぎらない。そういうことが、いつも起きていて、
だれかにとっては、マンネリにみえることが、だれかにとっては、
新鮮な原型との出会いだ、ということがあるのだった。
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