Mar 27, 2007

再生

いつも遅れた
こども
わたしは
いつもはじっこ
冬空の雲
あの子がおそってきて
こどものわたしは逃げ続ける
汚れたドラえもんのトレーナー
こわれたタイムマシーン

庭の桜はかたく
ぴりぴりした朝が好きだった
悲しい雨戸
どうしようもなく過ごした

時間をどこまでもひきのばしている
わたし
みらい
にょらい
縁起
歩いている四天王寺の通り
今きみと

悲しい雨戸
冬空の雲
かんちがいして明るい気分
想像できないくらいの奇跡
硬く握り締めて生まれなおそうとしていた
瞬間のわたし
ランドセルをかついでいた
縁起かつぐ
何をかつぐ
わたしの考える未来をかつぐ



※tab1号所収
Posted at 16:23 in poem | WriteBacks (0) | Edit
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