Mar 21, 2007
「生き死にの問題ではないのだから」
先週金曜日、デイケアで倉田良成さんの詩集『東京ボエーム抄』を読んだ。デイケアで、というと、にぎやかだから、読みにくいと思われるかもしれないが、案外そうでもない。電車や、デイケアは僕にとって、読書が集中できる場所である。感想はというと、集中何篇か特にいいなと思える詩があって。その人の存在感情をいくらかでも感じることが出来たように思えたので、そういう時は、気持ちが、それに連れて動くので、何か懐かしい。懐かしくて新しいような気がするのです。今日はレヴィナス『全体性と無限』を読んだ。150頁くらい。これも例によって難解だ。でも、この人は何が大事だと思っているかと思って読むとけっこう面白い。哲学には、(物語化を拒否するような書き方であっても)ちゃんと物語があるのだなあと思う。
昨日今日、入学金の振込みや手続きで、頭が混乱していた。今は落ち着いている。その困りようで、彼女を心配させてしまった。診察だったので、先生に言うと、先生は「生き死にの問題ではないのだから、深呼吸でもして」と云ってて、そうだよなあと思った。もうすぐ勉強が始まるというので緊張しているのかもしれない。
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レヴィナス
「全体性と無限」ただいま挫折中です。
昨日から小泉義之さんの「レヴィナス」を読み始めました。
小泉さんも晦渋ですが、論点の中心が見えてきたような気がします。
Posted by 高野五韻 at 2007/03/21 (Wed) 16:33:18
レヴィナス
>論点の中心が見えてきたような気がします。
よかったですね。
僕も入門書に書かれていたいくつかの論点を思い出しながら読んでいます。それだけではなく自由に読みますが、自由に読むというのは、哲学書では大事なことではないでしょうか。
何冊か、入門書を読んでいたこともあってか
思ったより、今のところはきつくないです。
小泉義之のものと、熊野純彦のものを読みました。
たどっていくと意味がわからないところがあって
でもきっと内的な文脈があるにちがいないと思って
読んでいます。
日本語がむずかしいのがどうにかならないものかと思いますが。
Posted by 石川和広 at 2007/03/21 (Wed) 18:38:58
tab
「tab」に掲載された石川さんのエッセイ拝読しました。
己と真摯に向き合う姿に感銘を受けました。
貴兄の希望が叶うよう祈ります。
冬月こと
尾内達也
Posted by 冬月 at 2007/03/22 (Thu) 03:47:52
尾内さま
ありがとうございます。
うれしいです。
Posted by 石川和広 at 2007/03/22 (Thu) 07:19:31
http://haizara.net/~shimirin/blog/ishikawa/blosxom.cgi/nikki/20070321014037.trackback
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